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「これまでの人生で一番屈辱的な日だったかなと思います。1年生のころでしたけど、今の3年生になってもずっと後悔というか、その負けを意識してきましたし、その負けがなければ今の自分はないかなと思います」
2年前の準決勝、福岡第一は福岡大附大濠に58対61で競り負けた。1年生ながら先発ポイントガードとして起用されていた河村勇輝は、一人で敗戦を背負っていた。敗戦後に号泣し、ホテルに戻ってからも試合のことが頭から消えず、自信喪失寸前のところまで落ち込んでしまう。
しかし、先輩たちの激励とこのままで終わるわけにはいけないという強い思いが、河村を変えた。練習への取り組みがよりハードになり、司令塔としてゲームの理解度をもっと高めたいという意識を持つようになる。さらに、アンダー16と18の日本代表に選ばれて国際試合の経験を積んだことは、高さへの対応という点でプラス。それは、宿敵である福岡大附属大濠とのウインターカップ決勝でも、190cmの田邉太一にフェイスガードされても「何回もそういう場面もありましたし、あまり焦りはなかったです」という言葉どおり、高さと腕の長さを生かそうとしたディフェンスにも落ち着いたゲームメイクをしていたことでも明らか。井手口孝コーチは次のように振り返る。
「田邉君がついていることよりも、次のヘルプを考えながらプレーしていましたね。胎内カップの東山戦で(周りのヘルプに)やられたらしいとあいつらが言っていましたので、その練習はちょっとやっていたから、田邉君のディフェンスよりも周りを意識していましたね。大きいほうが抜きやすいと思いますよね。(シュートを)打つことだけ考えると、なかなか難しいですけど」
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