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バスケット ボール コラム 2019年12月5日

【高校バスケ ウインターカップ2019】北陸学院:ディフェンス強化に費やした1年。福岡第一への挑戦をその集大成にしたい

ウインターカップコラム by 青木 崇
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北陸学院

昨年の9月16日、北陸学院は金沢学院に68対78で敗れ、ウインターカップに出場できなかった。金沢と金沢市立工を含めた4強がひしめく石川県を勝ち抜いての全国大会出場は、決して簡単でないことを改めて知ることとなる。濱屋史篤コーチは北陸学院の原点が何かを再確認し、ディフェンスの強化により力を入れてきた。

「去年の9月に(石川)県のウインターカップ予選決勝で敗れています。その時、北陸学院はディフェンスのチームという自分の中でもチーム全員にも強い認識があったんですけど、ことごとくシュートを決められてしまった。そこの反省からがスタートでしたので、とにかくディフェンスの強化にこの1年間を費やしてきました。今まで許していたタフショット、期待値の低いショットはチームとしてOKにしていた部分をもっと厳しくして“ここだとまだ入るかもしれない、だからもう少しコンテストしよう、手をしっかりあげよう”というところまでこだわってやってきました」

夏のインターハイは留学生を擁する東山に完敗したとはいえ、成立学園との1回戦が36.4%、完全アウェイとなった川内との2回戦も31.7%という低いFG成功率に抑えての勝利。会場の雰囲気に負けない精神面での強さを増したこと、インターハイ後に3年生が大きく成長してくれたことに濱屋コーチは手応えを感じている。

「基本的にインターハイ後の3年生は受験のことなどが起こってくるので、少しチームから離れてまた戻ってくるというところを部創設当初からやっています1、2年生がこの期間にプレータイムを獲得することも多いのですが、今年は3年生の気持が特に強く、このままでは終われないという一致団結が強かった。3年生が夏以降の伸びてくれたので、かなり折れないというか、メンタル的にも安定してきたと思います」

その成果は、金沢市立工との決勝を3点差でモノにし、5度目のウインターカップ出場へとつながったと言っていい。11月13日の組み合わせ抽選で、北陸学院は1回戦でつくば秀英と対戦することが決まった。この1戦に勝てば、ここ2年の高校バスケットボール界で圧倒的な強さを誇る福岡第一と対戦する機会が得られる。とはいえ、「つくば秀英も強豪校だと思っていますので、このゲームに焦点を当てて、いいトーナメントの入り方をしたいと思います」と、濱屋コーチに油断はない。

とはいえ、1勝すれば福岡第一と対戦できることに、北陸学院の部員たちのモチベーションは日毎に高まっている。勝つならば、彼らにとって初戦となる2回戦が絶好のチャンスと見ているからだ。もちろん、実力的に一つ抜けていることを認めながらも、チャレンジャーとして挑むだけでなく、一波乱起こしてやろうという強い思いを持つ。「高校生なので4週間でめちゃめちゃ変わることがたくさんある。そういったところを今まで通りで済ますのではなく、福岡第一を倒すというところを目指して調整してやっていきたい」と語るように、濱屋コーチはウインターカップまでの期間で入念な準備を行いながら、ゲームプランを構築しようとしている。

チームの見どころについては、U18日本代表候補の元田太陽が「見てほしいポイントは機動力を生かしたチームディフェンス」と語れば、同級生の中屋龍之介も「切り返しを早くして、ブレイクでの得点を増やす」と話した。ディフェンスとメンタルが強くなった北陸学院は、2年ぶりのウインターカップで全国のバスケットボールファンにその存在をアピールするつもりだ。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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