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【2019-20 B.LEAGUE NOTEBOOK 8】ミニインタビュー:木下誠(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ #31)
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北陸との決勝戦は、試合開始から主導権を握り、終わってみれば107対59の圧勝でインターハイを制した福岡第一。ゲームキャプテンで司令塔の河村勇輝が、「北陸高校さんは強豪校を倒して勢いに乗っているチームということをわかっていたので、その勢いをしっかり止めるように入りからしっかりやりました」と語ったように、タフなディフェンスからリバウンドをしっかり確保し、あっという間の速攻で得点するという持ち味を存分に発揮。19点リードでハーフタイムを迎えると、3Q開始からの約3分間における10連続得点で61対32とした時点で、福岡第一の勝利は決定的なものとなった。
河村は速攻でのフィニッシュやアシストでチームを牽引し、21点、6アシストをマーク。インサイドの核となるクベマジョセフ・スティーブも15点、12リバウンドのダブルダブルに加え、6アシストと得点機会のクリエイトでもいい仕事をしていた。また、控えの山田真史が2Qだけで4本入れるなど、5本の3Pシュートを成功させて15点を奪い、チームに勢いを与えたのはまちがいない。
周囲の「圧倒的に強い」という評判と裏腹に、福岡第一がここまで勝ち上がる道のりは決して楽なものでなかった。3回戦で土浦日本大、準々決勝で東山、準決勝で開志国際という実力校との対戦が続いたからだ。特に東山戦は、相手が望むスローテンポな展開を受けて立つような試合となり、ハーフタイムでの11点リードを3Q終盤で3点差まで詰め寄られた。しかし、ディフェンスの堅実さが失われることなく、4Qで引き離した際にはしっかり得意のパターンに持ち込んでいた。井手口孝コーチは、このインターハイを次のように振り返る。
「オフェンスはゾーンをやられたり、プレスをやられたりと、いろいろ想定してきたんですよ。トライアングル2やボックス&1やなんだかんだね。どんなことがあっても守ることだけは、しっかり守っていこう。守れば走れるからと…。そこがやはり崩れなかったので、競っていても失点を抑えられていた。そこがよかったかなと思います」
3回戦の土浦日本大を除いて相手をすべて60点未満に抑えていたことは、福岡第一が厳しいディフェンスを継続できた証。現時点で完成度の非常に高いチームだが、井手口コーチも選手たちも現状には決して満足していない。「僕たちの目標はここだけでなく、ウィンターカップも優勝して二冠をとること。ここを通過点として、ウィンターカップでも優勝できるように頑張ります」という河村の言葉は、その象徴と言えるだろう。
ノーシードから勝ち上がって6連戦となった北陸は、先発選手の一人が「今朝起きた瞬間に足がつる寸前でした」と話すくらい疲労困憊だった。決勝で力尽きたとはいえ、1回戦の市立船橋を皮切りに、東海大付諏訪、明成、延岡学園、報徳学園という強豪をことごとく撃破しての準優勝は称賛に値する。
文:青木 崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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