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ウインターカップ2018第71回全国高校バスケットボール選手権大会が23日に武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕し、女子の柴田女子(青森)は49-65で広島観音(広島)に敗れた。
ウインターカップは、高校バスケットの祭典だ。初戦敗退は、一度も全国での歓喜を味わえないことを意味する悔しい結果だが、たどり着くだけでも容易ではなく、出場するだけでも決して無視できない価値がある。柴田女子は、最後まで健闘する中で、3年生の川村瞳子(とうこ)と、1年生の川村凛子(りんこ)という1組の姉妹が同じコートに立っていた。
チームは、良い立ち上がりで先手を奪って試合を進めた。先発した姉の瞳子は、チームで最も高い174センチの身長を生かして、ゴール下で奮闘。第1ピリオドの途中で投入された妹の凛子は、身長169センチで姉よりは少し小さいが、機敏で幅広いプレーをできるところが持ち味。投入直後、ゴール下で相手を背負いながら腕を伸ばす「面取り」でパスを呼び込み、ターンで前を向くとドリブルを仕掛けて相手を動かし、ジャンプシュートを鮮やかに決めた。
しかし、16-17と逆転を許して第2ピリオドを迎えると、相手の守備に苦しみ始めた。24秒以内にシュートを打ち切れずにショットクロックバイオレーションの反則を取られるなど得点が伸びず、少しずつリードを広げられた。姉の瞳子は「メンタル面が問題。昨年出ていなかったこともあり、この雰囲気に呑まれた」と悔しがった。ハーフタイムのスコアは、25-34。小野尚樹監督は「3年生に元気がなかった。負傷者が出てしまい、練習が不足してしまったのは、私の課題」と、追い上げムードを作り切れなかった時間を振り返った。
38-49で11点差を追う最終ピリオドは、姉の瞳子がリバウンドで体を張り、妹の凛子はルーズボールに飛び込んだ。姉の瞳子は、県予選後に右足のふくらはぎの肉離れを負って万全の状態ではなかったが、チーム最多タイの11得点を挙げるなど活躍したが、やはり、なかなか点差が縮まらなかった。
2歳違いの川村姉妹にとっては、2人で一緒に出場できる、初めてでたった一度のウインターカップだった。中学時代もともにプレーしたが、全国大会には出られなかった。姉の瞳子は、晴れ舞台でともにプレーできたことは「楽しかった」と話し、来季以降、共学となって柴田学園に校名が変わるチームでプレーを続ける妹に対し「自分よりも能力、技術がある選手なので、大丈夫」とエールを送った。ウインターカップ初出場だった妹の凛子は「まだ体が細くて、当たりがまだ弱いと感じたし、プレーの俊敏さももっと必要だと分かった。もっと勝ち進んでいけるチームにしたい」と再挑戦を誓った。姉と分かち合った悔しさは、そのための糧となる。
平野 貴也
1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。
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