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野球 コラム 2025年4月25日

【広島好き】ドミンゲスが来日初勝利。そこでカープに在籍したドミニカ共和国出身投手を調べてみた:1990年代編

野球好きコラム by 大久保泰伸
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ドミンゲス(広島東洋カープ)

4月15日の中日戦で新外国人のジョハン・ドミンゲスが、来日初勝利をマークしました。ドミニカ共和国出身投手が勝ち投手になったのは、球団では2023年のロベルト・コルニエル以来となります。

カープアカデミーもあるこの中南米の野球王国からは、これまで多くの選手が来日していますが、今回はカープでプレーした同国出身の投手を調べてみました。

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カープアカデミー出身の投手で初の一軍昇格を果たしたのが、カルロス・リベラです。140キロ台の速球とスライダーが武器の先発右腕で、背番号109を背負って、1994年に2試合で先発しましたが、3回途中2失点、5回5失点で0勝1敗、防御率.7.71の成績に終わっています。

日本では結果を残せませんでしたが、翌年から台湾プロ野球に移籍すると、『時報イーグルス』で28試合に登板して11勝をマークし、1996年は14勝、『統一ライオンズ』に移籍した1998年には12勝と、3度2ケタ勝利をマークしました。

リベラが初登板した翌年の1995年に彗星のごとくデビューしたのが、ロビンソン・チェコです。アカデミーから1992年に来日したチェコは、1994年に派遣された台湾プロ野球で24試合に登板、7勝11敗、防御率2.88と結果を残し、1995年にカープと再契約。

4月の阪神戦で初登板初完封勝利をマークすると、前半戦だけで10勝を挙げてオールスターにも出場し、最終的にチームトップの15勝(8敗、防御率2.74)とブレイクを果たしました。

アカデミー成功の先駆けとなったと思われたチェコですが、同年の後半戦には契約をめぐって登板拒否するなど問題児ぶりを発揮し、オフには代理人がMLB挑戦を理由に契約解除を球団に通告。

1年間の契約延長でなんとか合意し、1996年は5月の阪神戦でノーヒットノーランまであと1人の快投も見せましたが、6月末に故障を理由に戦線離脱。9試合で4勝1敗、防御率4.80に終わって、オフにMLBレッドソックス移籍が決定しましたが、MLBでは3年間で16試合登板、3勝5敗、防御率7.61と結果を残せませんでした。

また、チェコと同年の1992年にアカデミーからカープに入団したフェリックス・ペルドモは、現在では大谷翔平の代名詞となった『二刀流』の選手でした。

ペルドモも台湾でのプレーを経て、1996年に再契約したカープでは、俊足強肩の内野手として一軍昇格を果たしましたが、野村謙二郎や正田耕三など、層の厚い内野陣で出場機会が限られていました。

同年オフから本格的に投手の練習を開始し、1997年は中継ぎとして17試合に登板して2勝2敗、防御率4.03を記録。1998年も13試合に登板した後、1999年からは内野手登録に戻し、代打や守備要員として起用されながら、投手としても17試合に登板し、投手として1勝、野手として本塁打1本を記録しています。

同年には先発したミンチーから、ペルドモ、デハートと3人の外国人投手のリレーが実現していますが、外国人投手の一軍登録が2人までだった時代で、ルール違反ではないかと物議を醸しました。

1999年に入団したエジソン・レイノソは、カープアカデミーから同年に練習生として来日し、即支配下選手登録された期待の右腕でした。

1年目からオープン戦で結果を残し、開幕カードの3戦目に先発として抜擢されましたが、2回までに5四球の乱調でイニング途中降板。以後は先発のチャンスは与えられず、最終的に9試合登板で0勝2敗、防御率9.00。

唯一の勲章と言えるのが、初奪三振の相手があの松井秀喜(当時巨人、その後ヤンキース)だったぐらいで、13イニングで14四死球と制球難に苦しみ、結果を残せませんでした。翌年も1試合のみの登板に終わり、この年限りで退団となっています。

…とここまで書いたところで、カープでプレーしたドミニカ共和国出身の選手が意外に多いこと、また面白いエピソードがあったことも判明しました。まだまだ3連覇に貢献したあの選手、なんかも残っていますし、今回はここまで、ということで2000年以降の選手はまた次回、としたいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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