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野球 コラム 2025年2月15日

【広島好き】オープン戦とシーズンの成績に相関はあるか?ここ10年のカープ新外国人選手の成績を調べてみた

野球好きコラム by 大久保泰伸
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カープ、日南キャンプ

春季キャンプは日南から沖縄に舞台を移し、2月15日(土)からはオープン戦が始まります。

昨季の歴史的失速の要因の1つとなったのが、新外国人野手の不振ですが、昨年のオープン戦ではシャイナーが18試合出場で打率.111、0本塁打、2打点、8三振、レイノルズも16試合出場で打率.154、1本塁打、6打点、14三振と、先行きを暗示させるような成績でした。

ともに開幕カードで故障による離脱があったとはいえ、2人合わせてわずか14試合の出場に終わったことが、得点力不足につながっています。

「新外国人選手のオープン戦の成績は、シーズンにはつながらない」という声もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。最近10年間の主な新外国人野手の1年目のオープン戦成績と公式戦の結果を調べてみました。

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まずは記憶に新しいところから。2023年のデビッドソンのオープン戦成績は打率.233、2本塁打、6打点、17三振。MLB6年間で54本塁打。

来日前年は、3Aで32本塁打の長打力を期待された通り、シーズンでも112試合で19本塁打をマークしましたが、.210という低打率もあり、1年で契約終了となりました。昨季は韓国プロ野球で131試合出場、打率.306、46本塁打、119打点と確変したため、惜しむ声もありました。

2022年から2年間所属したマクブルームは、来日1年目はコロナ禍の影響もあり、来日が遅れてオープン戦出場がありませんでした。

シーズンでは4月に頭部死球など、厳しいスタートとなりましたが、最終的には128試合に出場して打率.272、17本塁打、74打点と、主軸打者として合格点の成績を残しています。

2年目のオープン戦は16試合で打率.200、3本塁打、6打点、12三振。シーズンでは不振から抜け出せず、70試合、打率.221、6本塁打、31打点に終わり、この年限りで契約終了となっています。

2021年のクロンも2019年にメジャーデビューを果たして39試合で6本塁打、同年に3Aでは打率.331、38本塁打、105打点をマークした長距離砲として期待されましたが、オープン戦では11試合の出場で打率.063、2本塁打、7打点、13三振。シーズンも42試合で打率.170、6本塁打、16打点で1年限りの所属で終わっています。

2020年のピレラは、MLBの6年間で通算302試合出場と、カープが獲得する外国人選手としてはメジャー経験が豊富な選手でした。

オープン戦は9試合出場で打率.400(2三振)をマークし、シーズンでも99試合で打率.266、34打点。11本塁打はチーム3位とまずまずの成績を残しましたが、この年限りで契約終了。このピエラも翌年から韓国プロ野球でプレーし、2022年には141試合で打率.342、28本塁打、109打点と覚醒しています。

2017年のペーニャは、13年のWBCにメキシコ代表として出場した内野手で、前年の侍ジャパンとの強化試合にも出場していました、来日1年目のオープン成績は16試合の出場で打率.262、0本塁打、3打点、11三振。シーズンも22試合で打率.216、0本塁打、2打点と、ほとんど戦力にならずに終わっています。

2016年のプライディは、オープン戦12試合で打率.250、1本塁打、4打点をマークしましたが(12三振)、エルドレッド、ルナの両外国人の存在もあり、シーズンでは公式戦出場なし。

2015年のグスマンは2012・13年はパドレスで120試合以上出場するなど、前年までの5年間をMLBでプレーした期待の選手でしたが、オープン戦11試合の出場で打率.242、2本塁打、2打点、11三振、シーズンは34試合で打率.230、3本塁打、12打点でシーズン終了後に自由契約になっています。

ちなみに2018年まで7年間、カープでプレーして通算133本塁打をマークしたエルドレッドは、2012年シーズン途中移籍で、来日1年目はオープン戦には出場していません。

37本塁打を放ってタイトルを獲得した2014年のオープン戦成績は、12試合で打率.211、1本塁打、4打点、8三振でしたが、今年のモンテロとファビアンはどんな成績を残すのか。まずはオープン戦から注目していきましょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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