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オールスターブレークが開け、シーズン後半戦が再開したMLBでは、現地7月30日のトレードデッドラインまで残り10日ほどとなった。
各球団の動向に注目が集まるなか、『MLB.com』は現地20日付で「復帰がトレード補強並みのインパクトとなる負傷中の15人のスター選手」と題した記事を掲載し、そのうちの1人に、メッツの千賀滉大をピックアップしている。
記事を投稿したトーマス・ハリガン記者は、今季未だ1球も投じていないメッツの右腕の復帰について、「何度もあった停滞と前進を経て、遂にセンガはシーズンを通して彼の戦線離脱を余儀なくしていた右肩の故障からの復帰が近づいているようであり、これによりメッツはポストシーズン進出への後押しとなるエース級の先発投手を得ることになるかもしれない」と論じた。
そして、「ルーキーシーズンだった2023年に、この日本人右腕は166回1/3を投げ、防御率2.98、202奪三振をマークし、サイ・ヤング賞投票で7位に入った」と、千賀がデビューイヤーに残した成績を振り返り、その復帰の与えるインパクトの大きさを示唆した。
なお、野戦病院状態となっているドジャースからは、ムーキー・ベッツとクレイトン・カーショーが選ばれており、打線については、「ロサンゼルスの上位重量打線は、6月16日にヒット・バイ・ピッチで左手を骨折するまで、72試合で打率.304、10本塁打、40打点、50得点、.893 OPSをマークしていたベッツの不在でかなり不自由している」とした。
また、「それよりも問題はドジャースの先発ローテーションだ」と断じた上で、「7月9日にタイラー・グラウスナウが、腰の張りにより15日間の負傷者リスト(IL)入りし、その翌日にはまたも粗末な先発登板となったボビー・ミラーをトリプルAへ降格させたことで、ロサンゼルスはメジャーのロースターに、ギャビン・ストーン、ジェームズ・パクストン、そしてランドン・ナックと、健康な先発投手はわずか3人のみとなってしまった」と現状を伝えた。
さらに、「グラスナウは早めにILから復帰できそうなものの、ロサンゼルスの先発ローテーションは、もっと助けを必要としている」と続けた上で、「ヨシノブ・ヤマモトは8月中旬、もしくはそれ以後まで戦線離脱となるため、カーショーの左肩手術からの復帰は必須となる」と論じている。
また、同記者は「それに関係なく、ドジャースは先発投手の市場でアグレシッブな買い手となると予想されるが、例えギャレット・クロシェ、あるいはタリク・スクーバルとの大型契約に漕ぎ着けなかったとしても、カーショーは彼らが獲得する選手の誰にも引けを取らない大きな補強となるだろう」と、ドジャースの補強候補を具体的に挙げつつ、エース左腕の復帰のインパクトについて評価している。
J SPORTS 編集部
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