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野球 コラム 2024年6月12日

【ハイライト動画あり】ハイレベルな投手戦。早稲田大学が延長タイブレークで大阪商業大学に勝利。全日本大学野球選手権 2回戦

野球好きコラム by 大島 和人
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早稲田大学vs.大阪商業大学

27校が参加して6月10日に開幕した第73回全日本大学野球選手権大会。大会2日目は明治神宮野球場、東京ドームで3試合ずつが行われた。両球場の第3試合から、大会は2回戦に入っている。

東京ドームの第3試合は早稲田大学(東京六大学野球連盟・出場15回目)と大阪商業大学(関西六大学野球連盟・出場14回目)の対戦だった。早稲田大は1回戦がシードで、この試合が初戦。大阪商業大は中央学院大学を下して2回戦に勝ち上がってきた

試合は早稲田大・伊藤樹(3年/仙台育英)、大阪商業大・星野世那の高レベルな投手戦となった。星野はまだ2年生で、この春のリーグ戦でも全く投げていない「隠し玉」左腕。滋賀の強豪・近江高の出身だが、山田陽毅(西武)らの影に隠れて控えだった。

その星野が東京六大学王者に対して鮮烈な投球を見せる。最速147キロを記録した速球に加えて変化球、制球といった総合力も高かった。走者を出しても落ち着いて後続を打ち取り、試合終盤まで得点を許さない。

ただ、早稲田大の先発・伊藤はそれ以上の内容だった。渡部聖弥(4年/広陵)、真鍋慧(1年/広陵)を擁する強打の大阪商業大に、三塁を踏ませたのは6回のみだった。

好投の星野は9回表無死から安打を許し、次打者の初球を投げたところで交代。8回3分の0を被安打6、四死球1、奪三振11という抜群の内容で、失点はゼロだった。なお、この場面は2番手の右腕・鈴木豪太(3年/東海大翔洋)が切り抜けた。

早稲田大の先発・伊藤も9回を無失点で投げ切り、試合は0-0のままタイブレークに入る。攻撃は継続打順で、1塁と2塁に走者を置いてスタートする形式だ。

10回表、先攻の早稲田大は7番・寺尾拳聖(2年/佐久長聖)がカウント1-2からバスターに成功し、ライト前安打で無死満塁とチャンスを広げる。続く、8番・梅村大和(4年/早稲田実)がライトに犠牲フライを放ち、ついに1点を先制した。しかし、その後の一死1・3塁のチャンスで追加点を挙げられない。

10回裏の大阪商業大はバントから攻撃をスタートする。しかし捕手の印出太一(4年/中京大中京)が2塁走者を3塁で刺し、チャンスの芽を摘む。続く一死1・2塁も伊藤が落ち着いて抑えた。早稲田大が延長までもつれる接戦を1-0で制し、ベスト8入りを決めている。

◆試合結果 ※延長10回
早稲田大学|0 0 0 0 0 0 0 0 0 1|1
大阪商業大|0 0 0 0 0 0 0 0 0 0|0

◆投手
・早稲田大学:伊藤樹
・大阪商業大:星野世那、鈴木豪太

文:大島和人

第73回 全日本大学野球選手権大会 2回戦~東京ドーム~

【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 大阪商業大学|ハイレベルの投手戦は延長タイブレークへ

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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