感謝を胸に、ダルビッシュは開幕戦のマウンドへ

「なんとなくは分かっていました」

ただ、周囲は開幕第2戦と予想。マスグローブ、キングらの方が試合や実戦形式で投げる球数は多く、調整ペースは進んでいるようにみえた。だが、実際には「けっこう前から、それ（開幕投手）は考えながら調整していた」と明かした。

「なので（メディアの報道は）開幕第2戦と言われていて『（その報道は間違っているけど）大丈夫かな？』と見てました」と笑った。

3月11日は韓国出発前、最後のオープン戦登板。レギュラークラスを並べたマリナーズ打線に対し、4イニング（58球）を投げ、1失点。3安打されるもゴロ安打2本とポテンヒット1本。ハードヒットは許さなかった。

「真っすぐとカーブ、スプリットは良かった。スライダーだけ、自分の中ではいい感覚ではなかったので、そのスライダーが使えない中でああいうピッチングができたのは良かった」

韓国でのMLB公式戦は初開催。その記念すべきオープニングゲームでソウルのコチョク・スカイドームのマウンドにダルビッシュが立つ。

文・山田結軌＝サンケイスポーツMLB担当