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野球 コラム 2023年9月15日

ダルビッシュ、今季中の復帰断念は来季復活への希望に

野球好きコラム by 山田 結軌
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2024年に右肘の負傷から復活を期すパドレスのダルビッシュ有投手

あくまで今季中にマウンドに戻ることを目指した。しかし、叶わなかった。パドレスのダルビッシュ有投手(37)は9月12日、ドジャース戦前に会見。今季の残り試合での復帰を断念し、回復と治療い専念することを公表した。あと4勝に迫っていた日米通算200勝(MLB103勝、NPB93勝)は2023年シーズンに持ち越しとなった。

「もちろんフラストレーションはありますよ。試合に投げることによってお金をパドレスからいただいているんで、それができないことは自分の仕事をしないでお金をいただいているということになるので、それは日々、苦しいし、嫌です」

あくまで今季中の復帰を目指す意義を「自分の仕事に対する尊敬」と表現。「僕に今あるのは“このあした”。来年のことは、誰にも分からない」。目の前に全力を尽くす姿勢に責任感の強さを感じた。

8月25日のブルワーズ戦で右肘に痛みを覚え、負傷者リスト(IL)入りした。精密検査の結果、痛みの原因は3つの可能性があった、という。
 1、関節の炎症(関節炎の痛み、炎症を緩和するコルチゾン注射で対処)
 2、骨のストレス反応(疲労骨折の手前)
 3、骨棘による炎症(投球動作などにより、骨が変形しトゲのように鋭くなり、周囲に炎症を起こす)

8月30日に1の対処としてコルチゾン注射を打ち、その6日後にはキャッチボールを再開した。しかし「だんだん距離を延ばして90フィート(約27メートルの塁間)を投げて、翌日にまだ(右肘に)気持ち悪い感じがあった」と1の可能性を排除。関節炎以外の2か3が痛みの原因と判断した。

来季に向けて、現状で考えられる復帰までのプロセスは以下だ。
・6週間ノースロー(右肘の骨のストレス反応から回復させる期間)

・投球開始。万が一それでも右肘に痛みが再発するとしたらその原因は骨棘、と判断される。

・骨棘を除去する手術(クリーニング手術)を受けることが必要。ただし、ダルビッシュは「現時点では全くその(手術)可能性はないです。骨棘が肘に炎症を起こしているわけではなかった」と説明。

「けがで投げられないことは仕方がないので、いま自分にできることはそれを治癒するのにベストな選択をする、ベストな治療、運動をすることなので、そこに関しては悲観的では、全くないです」

今季中の復帰を断念した瞬間から、ダルビッシュの中では来季に復活を目指し、最善を尽くす日々がスタートしている。

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

Twitter
@YamadaSANSPO

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