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野球 コラム 2023年9月12日

【広島好き】残り14試合、クライマックスシリーズ進出に向け踏ん張りどころ。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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デビッドソン、来日初サヨナラ本塁打(9月6日)

3位・横浜DeNAとの直接対決に、2試合連続延長サヨナラ勝ちと劇的な展開も、首位・阪神相手に同一カード3連敗で、先週は2勝4敗と負け越し。先発ローテ変更で床田、森下、九里を立てて必勝体制で挑んだ甲子園での3連敗に、新井貴浩監督は「またここで野球ができるように」と、リーグ優勝からクライマックスシリーズ狙いにシフトしたようです。

4連敗の試合全てが1得点のみという結果が現状を表していますが、秋山翔吾、マクブルームが復帰したかと思えば、今度は菊池涼介と西川龍馬が登録抹消と、打線は最後まで苦しい状況が続くようです。ここまで数々の試練を乗り越えてきた新井カープ、実は球団史上初となる2位での進出に向け、残り14試合、もうひと踏ん張りを期待したいところです。

◆先週の試合結果
・5日(火)広島 6-5 横浜DeNA ○中崎
・6日(水)広島 4-3 横浜DeNA ○益田
・7日(木)広島 1-3 横浜DeNA ●遠藤
・8日(金)阪神 4-1 広島 ●床田
・9日(土)阪神 5-1 広島 ●森下
・10日(日)阪神 5-1 広島 ●九里

◆シーズン終盤で帰ってきた選手、離脱した選手

横浜DeNA3連戦から復帰したのがマクブルーム。開幕から交流戦途中まで4番を任されたが、打撃不振で6月11日に二軍降格。およそ3ヶ月ぶりの一軍昇格で、6日には復帰後初安打など2安打、10日の阪神戦では本塁打も放った。

首位阪神との3連戦では、右ふくらはぎ痛で8月12日に抹消された秋山が一軍に復帰。広島移籍後、初の1番で起用されたが、2試合に出場して7打席全て凡退。外野にも打球が飛ばない状態で、9日の試合では途中交代、10日は出場なしに終わった。主軸2人の復帰で得点力アップが期待されたが、チームは4試合連続1得点で4連敗と結果を残せなかった。

2人の復帰で残り試合はベストメンバーでの戦いが期待されたが、11日に菊池と西川が一軍登録を抹消。菊池は左手親指の負傷、西川は7月に離脱の原因となった右脇腹痛のためで、3位・横浜DeNAと3ゲーム、4位・巨人とも4.5ゲーム差と、まだまだ予断を許さないクライマックスシリーズ争いで、苦しい戦いを強いられる状況となった。

プロ野球2023公式戦

【ハイライト動画】広島 vs.横浜DeNA(9月6日) |デビッドソン、サヨナラ本塁打

◆『猫の目打線』で分かれる明暗

上本崇司の4番起用など、大胆な選手起用でここまで期待以上の結果を残してきた今季のカープ。先週も日替わりオーダーが続いた。5日の横浜DeNA戦では、今季初の1番起用となった堂林翔太が3安打猛打賞、延長10回にサヨナラ打でヒーローとなった。同試合では菊池が7月16日以来の4番で2安打2打点を記録した。

6日は7月12日以来、2度目の4番となるデビッドソンが延長11回の激戦に決着を付けるサヨナラ本塁打を放った。7月12日は4打席3三振で出塁なし、この日も5打席目まで全て凡退だったデビッドソンだが、4番としての初安打が殊勲の一打となった。同日は1番小園、3番堂林と前日の打順を入れ替え、小園が4安打1打点、堂林もマルチ安打と結果につながった。

逆に結果が出なかったのが、前述した秋山。NPB新記録のシーズン216安打をマークした2015年にはフル出場した1番で、今年の春季キャンプ時には1番起用の方針もあった打順だったが、首位阪神との決戦でこの『勝負手』は不発だった。9日には今季4敗の『天敵』大竹耕太郎相手に左打者7人を並べるオーダーも実らず、1得点のみで敗戦に終わった。

*****

週間成績を見ると、先発投手で勝ちが付いた選手はいませんが、5日の森翔平は6回1失点、7日の遠藤淳志は7回2失点と、左右の若手ローテ候補が結果を残しています。10日の九里亜蓮は、味方の失策もありながら7回まで1失点の力投を見せましたが、8回に力尽きて5失点で負け投手に。リリーフ陣は島内颯太郎、矢崎拓也らが失点を重ねる中、元守護神の中崎翔太が2試合無失点、同じく2試合無失点の益田武尚はプロ初勝利もマークしています。

野手は、堂林(週間打率.391)、野間峻祥(同.360)、小園海斗(同.346)と上位を任される3人が高打率を残しています。週間MVPは、プロ初登板から6試合無失点を継続中で、初勝利も記録した益田、野手は、打席数こそ少ないですが、好調の上位3選手を上回る週間打率.455をマークした田中広輔を選出したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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