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野球 コラム 2023年8月15日

【広島好き】先週は未勝利。今週は勝負どころの阪神、巨人戦。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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◆約3ヶ月ぶり先発の遠藤が復肩をアピール

8日の九里亜蓮(6回4失点)から森翔平(4回8失点)、床田寛樹(3回7失点)、野村祐輔(5回3失点)、森下暢仁(7回3失点)と先発陣が結果を残せない中、13日に遠藤淳志が5月5日以来となる一軍登板。初回から先頭打者に安打を打たれるなど、4回までの3イニングで無死から走者を許したが、2つの併殺打を奪うなど7回を投げて被安打4、無失点の好投で復肩をアピールした。

9回無安打無失点の柳が相手で4月6日以来となる2勝目はならず、チームも延長10回に矢崎拓也が連続被弾で2017年4月以来の黒星と、まさかの結果に終わったが、先発ローテ定着が期待された右腕の復活はチームにとって朗報と言える。

◆菊池と秋山、チームを支える2人の夏

12日の中日戦で菊池涼介が通算1500試合出場を達成。史上205人目となる節目の記録に「我慢強く使っていただいた皆さんに感謝したい」とコメントした。その菊池の盟友である秋山翔吾は、11日に右ふくらはぎを痛めて3回で途中交代。ここまでチームで唯一、全試合にスタメン出場していた主軸が、勝負どころで痛い離脱となった。

前半戦に好調だったチームの原動力となった2人だが、8月の月間打率はともに1割台。それでも守備では多大な貢献があり、精神的にもチームの支柱である両翼の一角が崩れたことは、残り38試合で痺れる試合が続くチームにとって、大きな痛手となる。

*****

週間MVPは、野手ではともに4試合出場で坂倉将吾が週間打率.385、矢野雅哉が同.400を記録していますが、やはり名古屋での2発が強烈な印象を残した堂林を選出。投手は復活の兆しを見せた遠藤に、リリーフ陣ではターリーの3試合を筆頭に、栗林良吏など4投手が2試合で週間防御率0.00をマークしていますが、その中でも敢えて、10日のプロ初登板で、あの村神様から始まる三者三振など、2回無失点の鮮烈デビューを飾った益田武尚を抜擢したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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