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第94回 都市対抗野球大会
【俺たちの都市対抗】オリックス・比嘉幹貴選手インタビュー
相羽寛太(ヤマハ)は静岡高校から入社して3年目で、178センチ・76キロのショート。好守を評価されて1年目からレギュラー格として起用されていた。「WBSC U-23ワールドカップ」ではショートを中村迅(NTT東日本)に譲ったものの一塁、クリーンアップで起用されていた。スーパーラウンドのオーストラリア戦、メキシコ戦では貴重なタイムリー安打も放っている。チーム内のポジション争いはあるが、間違いなく「有望株」で「プロ注」の1人だ。
大卒組にも楽しみな選手はいる。城野達哉(西濃運輸)は中部大学から入社して2年目の捕手で、179センチ・84キロの左打者だ。彼も「WBSC U-23ワールドカップ」に出場して優勝に貢献している。彼が球界を騒然とさせたのが、今年5月の「JABAベーブルース杯大会」で記録した5打席連続本塁打。JR西日本戦の第2打席、第3打席、第4打席に続き、続くアスミビルダーズ戦でも第1打席、第2打席と連発。しかも「5投手から5本」という快記録だった。
プロ野球では2022年に村上宗隆(ヤクルト)が5打席連続本塁打を記録しているものの、社会人では異例の(おそらく金属バット時代も含めて初の)記録だ。東海2次予選では打棒がやや精彩を欠いたものの、彼ほど「飛ばせる」選手は稀少。守備面も高水準で、今後の楽しみな選手だ。
山田健太(日本生命)は昨年のドラフト会議で、指名漏れが大きな話題になった選手。183センチ・87キロの右打者で、走攻守とも万能な内野手だ。大阪桐蔭高校時代は藤原恭大、根尾昂らとともに春夏連覇を達成し、立教大学でも1年次から不動のレギュラーだった。立教ではキャプテンも任され、侍ジャパン大学代表にも選出されるなど、大学球界の「顔」的存在だった。
不指名に至った各球団の事情は不詳だが、その実力は社会人でもトップレベル。ドラフト指名の対象となるのは来年以降だが、近畿地区2次予選は7試合とも「7番二塁」で起用され、打率.385、7打点と大活躍だった。
文:大島和人
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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