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野球 コラム 2023年6月27日

【広島好き】リーグ再開、巨人との直接対決勝ち越しで3位浮上。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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プロ野球2023公式戦

【ハイライト】広島 vs.巨人(6月25日)

◆森、今季初先発初勝利。今後の先発ローテは?

3位浮上がかかった25日は、プロ2年目の森翔平が今季初先発。立ち上がりから7人連続でアウトを奪うなど好調な立ち上がりで、4回に1点、5回にも1点を許したが、リードを守って勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。

6回以降は大道温貴、栗林良吏、島内颯太郎が無失点でつなぎ、最後は矢崎拓也が2試合連続セーブで逃げ切り。今季は開幕ローテ入りも期待された左腕が、ようやくの今季初勝利となった。床田寛樹、九里亜蓮、森下暢仁、大瀬良の4人に続く存在が定まっていない先発陣で、29日の横浜DeNA戦では野村祐輔が今季初先発の予定。同時に一軍登録された玉村昇悟なども含め、後半戦のローテ争いが注目される。

◆秋山、12打席無安打も指揮官の信頼は変わらず

3・4月の月間打率.404、5月が同.313と絶好調だった秋山翔吾が6月に入って同.164と急ブレーキ。巨人3連戦では23日の初戦、1点を追う5回1死満塁の場面で投ゴロ併殺打など、4打席全て内野ゴロで凡退。24日は第1打席から3打席連続三振、25日は2つの空振り三振など3試合で12打数0安打と、5月までとは別人のような不振に陥っている。

開幕から3番打者としてフルイニング出場を続けている秋山について打順変更、休養が必要との声もある中、新井貴浩監督は「(打順変更は)今のところ考えていない。上がってくるのは時間の問題」と、絶対の信頼を示した。ゴールデンウィークの時期には4割にも達した打率は.304まで落ちたが、これまでの実績や打線に対する影響力を考えても、指揮官の判断が間違っていないことを信じたい。

*****

週間MVPは、投手では2試合でセーブを記録した矢崎の貢献度が高いですが、後半戦に向け、エース復活の期待も込めて大瀬良。野手は3試合のみなので西川の.455を筆頭に、坂倉と田中が2試合出場で.500と、週間打率が高い選手もいますが、24日に決勝点につながる三盗を決めるなど、走攻守で光る活躍を見せ、同.375、同出塁率、同長打率がいずれも.500で同OPS1.000 をマークしている上本崇司を選出したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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