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「僕はもうここ(パドレス)に来てほしかったし、来るもんだと思っていた。もうショックで泣きそうでした」
約1年3カ月前、パドレスのダルビッシュ有投手(36)は鈴木誠也外野手(28)がカブスと5年契約に合意したことを知らされ、そう残念がっていた。代理人が同じワッサーマンのジョエル・ウルフ氏という縁もあり、誠也が移籍先を選ぶ際には、ダルビッシュの自宅を訪れることもあった。
ときは流れ、2人はナ・リーグのライバルとして6月3日に初対決。18・44メートルを隔てて、12球の“やりとり”が繰り広げられた。
「データをみていてもすごく選球眼がいいですし、パワーもありますし、嫌だな、という感じでずっと投げていました。日本のときから、僕はずっとみていましたし、プライベートでも交流があるのですごく楽しみにしていて、また次もいい投球ができるように頑張りたいです」
誠也が2013年にプロ入りしたときには、すでにダルビッシュはメジャー移籍し、レンジャーズでの2年目。よって、直接対決は日米通じて初めてだった。結果は空振り三振、見逃し三振、遊ゴロ。対戦は3打席で合計12球。ダルビッシュはフォーシーム、スライダー、スイーパー、ツーシームでパワーと技術を駆使して完璧に抑えた。配球や打ち取るまでのプロセスもダルビッシュのイメージ通り。特に四回1死での第2打席では、カウント2-2からの6球目、外角のボールゾーンから、ストライクゾーンに曲がるツーシームが外角低めに決まり、鈴木は思わず天を仰いだ。ダルビッシュがメジャーの一流として活躍し続けている貫禄を示した。
「外のスイーパーから始めて、バックドアのツーシームを投げて、フォーシームを外高め、というのは1打席だけですけどきのう(イメージ投球を)やっていた。ある程度、その通りになった」
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