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野球 コラム 2023年6月5日

WBC優勝の歓喜をもう一度。栗山英樹監督が「何回見てもうるっと来る」映画『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』の舞台裏

野球好きコラム by 松山 ようこ
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栗山監督は「僕は選手と真剣に向き合っている時にカメラという第三者が入ると、本音を喋れなくなってしまうんじゃないかと思ったんです。でも…、侍ジャパンのメンバーは全然大丈夫でしたね」と驚く。

栗山監督(右)と三木監督

さらに「実は『選手との神聖な空間だ』という思いがあって、(カメラがいることは)最初はすごく違和感がありました」と告白し、「応援してくれた皆さんが喜んでくれるのであるならば、こういったものをちゃんと出して、僕たちは伝えていかなきゃいけない責任があるのだと思っています」と真摯に語った。

この密着映像を撮る難しさを「ほとんど盗撮」と壇上から笑いを誘った三木氏は長年に渡って野球の映像を撮り続けてきたプロ中のプロ。あふれる野球愛から、思い入れや感情が爆発した場面は「ブレブレだった」とも吐露したが、作中では意図的かつ効果的に使っているのだろう。ここぞという場面で、その場にいるような臨場感があふれ、感動が蘇る。

ダルビッシュ有の話に聞き入る宮城大弥ら

作中どこをどう切り取っても、誰もが必死でこの大会を楽しもうと輝いている。あの時、この選手とあの選手がどこでどんな表情をしていたか、またハイタッチやハグなど交流ひとつを取っても、時々でそれぞれがまるで異なるため、見るほどに気づきが多い映画だろう。

また、関西人の三木氏らしく、笑いの要素も各所に散りばめられていて、劇場では何度となく笑いが起きていたことも印象深い。感動だけでなく自然と笑顔になる場面も満載。この映画でしか伺い知ることのできない、選手たちの知られざる側面だ。

大谷翔平と甲斐拓也

日米で一挙手一投足が伝え尽くされているようにも思える大谷も然り。例えば、試合中の様子や、ベンチから何を話しているのかまでは知る由もない。だが同作では、そんな大谷翔平の底しれぬメンタリティと野球IDの高さが垣間見られる。

それらについても栗山監督は、「それが大谷翔平なんです。能力の高さが前面に出ることが多いんですが、そうした心持ちや野球勘も抜群のものを兼ね備えているんです」と証言していた。

取材/文:松山ようこ

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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