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野球 コラム 2023年5月22日

大谷翔平、初回先頭打者を歩かせるのは好投の兆し?

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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大谷翔平(エンジェルス)

エンジェルスの大谷翔平は現地5月22日(日本時間23日)、本拠地エンジェルスタジアムでのツインズ戦に「3番・投手兼指名打者」で先発出場すると、マウンド上では6回99球を投げ、2安打1失点、9奪三振3四球とクオリティスタートを達成する支配的なパフォーマンスを見せ、チームの勝利に貢献した。

大谷に勝敗はつかなかったが、試合はエンジェルスが4-2で勝利し、シリーズ勝ち越しを決めた。大谷によるクオリティスタート達成は、5月9日のアストロズ戦(7回3失点)以来2試合ぶりであり、1失点以下は4月21日のロイヤルズ戦(7回無失点)以来、約1ヶ月ぶりだった。

◆試合結果
ツインズ |0 0 1 0 0 0 0 1 0|2
エンゼルス|0 0 0 1 0 0 2 1 X|4

現地紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』は試合後、電子版に「エンジェルスがモニアクの2点適時二塁打と、オオタニの投球でツインズに勝利」と題した記事を掲載。

この日の二刀流スターの投球について、「ショウヘイ・オオタニは素晴らしかった」「カウント2-0のビハインドになったのは1回のみだった」「オオタニは問題なく空振りを誘発し、シーズンハイの空振り22回(投球数は99球)をマークした」と端的に振り返った。

そして、「今季、オオタニは勝敗のつかなかった4試合で、19イニングを投げ、わずか8安打しか許しておらず、防御率2.84、35奪三振をマークしている」と、勝敗のつかない試合での好投振りについて言及した。

一方、『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、同日付で「先頭打者への四球は支配的なオオタニへの良い前兆」と題した記事を投稿した。

その書き出しで「エンジェルスのフィル・ネビン監督は、日曜のツインズとのシリーズ最終戦でショウヘイ・オオタニが先頭打者を歩かせたことで、彼にとって良い登板になることが分かっていたと冗談を言った」とした上で、「オオタニは今季先発した最初の4試合で先頭打者を歩かせているが、彼はその4試合の防御率を0.86としている」と続けた。

さらにボリンジャー記者は、「彼は最近、良くない傾向にはまり込んでおり、直近4試合の防御率を6.12としていたが、この試合では、初回にリードオフのジョーイ・ギャロを歩かせると、再び軌道に乗り、ミネソタ相手に力強い登板を見せた」とした。

その上で、ネビン監督による「彼は登板した最初の4試合で先頭打者を歩かせ、それから信じられないほど素晴らしい投球を見せていたが、その後、しばらくはそれをやらなくなっていたので、今日、彼が最初の打者を歩かせたとき、私は彼が素晴らしい投球を見せるだろうとジョークを言ったんだ」。

「なにも、彼が先頭打者を歩かせることを気に入っているというわけではないが、今日は素晴らしい投球だった」とのコメントを伝えた。先頭打者に四球。今季、投手・大谷のパフォーマンスを占う新たな指標となりそうだ。

J SPORTS編集部

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