6年分の思いを込めたマウンドを経て、千賀滉大はNYファンの前に

専属通訳は帯同しているものの、チームメートやスタッフらとは自ら英語を話す努力をし、積極的に輪に飛び込んでいる。だからこそ、初勝利の後にはメジャー恒例のビールシャワーの祝福を受けた。ロッカールーム内の洗濯カートに乗せられ、ビールを浴びせられ、そのままシャワー室に直行、というのが流れ。さらに、勝利試合での殊勲選手に送られる「W（＝WIN勝利の意味）」のエンブレムの入ったチャンピオンベルトは、千賀のロッカー前に置かれた。

「本当にいっぱい、いっぱいだった。自分のパフォーマンスがなかなか出せなかったのでそこは次の課題にしようと思います」
メジャー2度目の登板は、8日（日本時間9日）本拠地シティー・フィールドでのマーリンズ戦が見込まれる。熱烈なニューヨークの地元ファンの前で名刺代わりの好投が期待される。

（文・山田結軌＝サンケイスポーツMLB担当）