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野球 コラム 2023年4月2日

藤浪晋太郎、3回途中8失点。「不均一なデビューは学びの機会」と現地メディア

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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藤浪晋太郎(アスレチックス)

「最大の未知数」として注目を集めた大型右腕のMLBデビューは悔しい結果となった。今季アスレチックスの先発ローテーションとして、当面は毎週土曜に先発登板することが決まっている藤浪晋太郎は、現地4月1日(日本時間2日)の本拠地エンジェルス戦で先発マウンドに上がってMLBデビューを果たすと、開始2イニングは相手打線を零封する完璧な立ち上がりを見せるも、3回に集中砲火を浴び、一挙8失点でKOとなった。

現地誌『スポーツ・イラストレイテッド』は同日付で電子版に「シンタロウ・フジナミがA'sデビューで落ち着いて発進するも、その後失速」と題した記事を掲載し、右腕のデビュー戦について、「フジナミはメジャーデビューとなった土曜の最初の2回は期待を裏切らなかった。しかし3回に、物事は崩壊した」とした上で、「その悪夢の3回に、フジナミは5安打、8失点、3四球を許した」と伝えた。

記事によると、試合後にマーク・コッツェイ監督は、突如として瓦解した3回の藤浪の投球について、「カウント3-2から(ルイス・レンヒーフォに)投じたのはスライダーだったのだが、先頭を歩かせたことで、彼はそこから悪循環に陥ったようだ」と振り返ったとのこと。

一方、『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、試合後に投稿した速報記事の中で、エンジェルス打線と藤浪の対戦について、「メジャーリーグデビューを果たしたフジナミは、99マイル(159キロ)の速球と94マイル(151キロ)のスプリットにより、最初の2回は支配的に見えたが、エンジェルスは事前情報として、彼が時として制球を失うことを知っていたので、3回はより忍耐強く行くよう心掛けた」とした。

その上でフィル・ネビン監督による「フジナミのスプリングトレーニングでのテープを見たところ、彼はそこまで多く変化球をストライクに入れていなかったが、今日は確かに入れていた。我々は最初の2回で、彼のできるポテンシャルを見た。しかし、彼には少しストライクゾーンを外すポテンシャルがあることも知っていたので、我々は忍耐強くプレーし、元々のアプローチを堅持する必要があった」とのコメントを伝えた。

同じく『MLB.com』でアスレチックスを担当するマーティン・ガイェゴス記者は、「不均一なデビューはフジナミにとって学びの機会」と題した記事で、藤浪のほろ苦いMLBデビューの詳細を伝えつつ、その末尾で、「これでフジナミは正式にメジャーリーガーとなった」とした上で、「次なるステップは彼自身を確立することであり、彼は次に先発する来週土曜のレイズ戦で、それに向かって取り組む機会を得ることになる」との言葉で記事を締め括った。

J SPORTS編集部

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