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野球 コラム 2022年11月5日

アストロズが王手、2013年以来となる本拠地チームの優勝決定なるか?ワールドシリーズ第6戦のみどころ

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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ワールドシリーズ第6戦

2022年ワールドシリーズ(WS)は、投手陣による歴史的な継投ノーヒッターとジャスティン・バーランダーのWS初勝利により、敵地シチズンズバンクパークで連勝したアストロズが3勝2敗と王手をかけて、本拠地ミニッツメイドパークでの第6戦を迎える展開となった。

『MLB.com』によると、現行の2-3-2形式(第1、2、6、7戦と第3、4、5戦で本拠地を入れ替える)で行われたベスト・オブ・セブン(7試合制)のポストシーズンシリーズで、2勝2敗から敵地での第5戦で勝利して本拠地での第6、7戦を迎えたチームは、これまで79%がそのシリーズを制している。

一方、ベスト・オブ・セブンのWSで、敵地での第6、7戦を連勝して優勝したチームは史上8例のみ(2019年のナショナルズ、2016年のカブス、1979年のパイレーツ、1968年のタイガース、1958年と1952年のヤンキース、1934年と1926年のカージナルス)とのことで、状況的にはアストロズが完全に優位に立ったと言える。

しかし、近年の傾向を振り返ってみると、2013年のレッドソックスを最後に本拠地でワールドシリーズ制覇を果たしたチームはなく(2020年は中立地開催)、当のアストロズも昨年はブレーブスに、そして2019年はナショナルズにミニッツメイドパークでWS制覇を許しており、MLBの最近のトレンド的には、必ずしもアストロズ有利とは言い切れないのである。

敵地で連勝し、前述した6チームの仲間入りを果たしたいフィリーズは、エリミネーションゲームとなった第6戦で、休養十分のエース、ザック・ウィーラーが満を持して先発マウンドに上がることになる。WS第2戦で先発登板した際は、速球の平均球速が落ちるなど、5回5失点(自責4)と、本調子からは程遠いパフォーマンスだった右腕は、中6日で臨む第6戦を前に、自身の調子について「時間が教えてくれる」と多くを語ってはいない。

だが、今季ナショナルリーグのゴールドグラブ賞を獲得した捕手のJ.T・リアルムトは「彼は仕事を完遂するだけのモノは持っている。彼の球速が98(マイル/157.7キロ)であろうがなかろうが、制球があり、ストライクゾーンをアタックし、(カウントで)打者に先行することができるのであれば、僕は球速に関してはそこまで心配していない」と、エースに信頼を寄せている。

アストロズは第2戦で先発登板し、7回途中1失点と快投してチームを勝利に導いたフランバー・バルデスが再び先発マウンドに上がる。アストロズのブルペンがこのシリーズは、計18回1/3を投げて自責点2と、鉄壁を誇るだけに、フィリーズとしてはバルデスから少ないチャンスを得点につなげることで勝機を見出したいところだ。

それには、得点圏でほとんど安打が出ていないこのシリーズにおける打線の改善が必須となる。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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