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野球 コラム 2022年10月22日

連敗のヤンキースはゲリット・コール、アストロズは『シャンパンボトルのいたずら』で先発変更。ア・リーグ チャンピオンシップシリーズ第3戦のみどころ

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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ア・リーグ チャンピオンシップシリーズ第3戦

アストロズの2連勝で始まったアメリカンリーグ チャンピオンシップシリーズ(ALCS)は、ニューヨークのヤンキースタジアムに舞台を移し、現地10月22日(日本時間23日)に第3戦が行われる。

今季ポストシーズン全勝を誇るアストロズがこの第3戦で勝利すると、ワールドシリーズ進出へ一気に王手をかけることになるわけだが、『MLB.com』によると、ベスト・オブ・セブン(7戦制)のポストシーズンシリーズで、2勝無敗とリードしたチームは、これまで88例中74回(84%)シリーズを制覇している。

現行の2-3-2形式(上位シードの本拠地で最初の2試合を行い、下位シードの本拠地でその後の3試合を行い、最後の2試合を再び上位シードの本拠地で開催)では、本拠地で2連勝スタートしたチームは、53例中43回(81%)シリーズで勝利しているとのことで、ホームクラウドの前でプレーするヤンキースにとって、この第3戦がマスト・ウィンとなることは言うまでもない。

ここで流れを変えたいヤンキースは、エースのゲリット・コールが第3戦の先発マウンドに上がることになる。コールはこのポストシーズンで2試合に先発登板し、2勝無敗、防御率2.03と安定しており、負ければシーズン終了というガーディアンズとのアメリカリーグ ディビジョンシリーズ(ALDS)第4戦では、7回2失点と好投し、良い流れのまま中5日でこの第3戦に臨むことになる。

一方、アストロズはこれまでの先発ローテーションを考えると、順番的に本来はランス・マカラーズJr.がヤンキースタジアムでの第3戦に先発するものと思われたが、ALDSを勝ち抜けた後の祝勝会で、シャンパンのボトルが本人の肘に当たり、余分に休養が必要となったことから、この試合は登板を回避することが明らかとなった。

しかし、代わりに大役を仰せつかったクリスティアン・ハビアーは、ヤンキースにとって難敵とも言える曲者であり、『シャンパンボトルのいたずら』が、このシリーズの趨勢にどう作用するかはとても興味深いところだ。

と言うのも、ハビアーは今季ヤンキースタジアムでは現地6月25日の試合で先発登板し、7回を投げ、無安打無失点13奪三振のノーノーピッチングを披露しており(結局、この試合のアストロズは継投でノーヒットノーランを達成している)、本拠地で行われた現地7月21日のヤンキース戦でも5回2安打1失点と好投しているのである。

コールは安定して深い回まで投げられるとはいえ、不用意に一発を浴びることもままあるため、このポストシーズンでバットが湿りがちなヤンキース打線が、ハビアー相手に手を焼くようだと、ブロンクスの大歓声がブーイングに早変わりするという展開も考えられなくなはない。

J SPORTS編集部

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