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野球 コラム 2022年10月20日

【広島好き】新井貴浩監督が就任、歴代カープ新監督の1年目を振り返る。緒方孝市監、佐々岡真司監督編

野球好きコラム by 大久保泰伸
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就任早々にFA権を取得した野村祐輔、會澤翼、田中広の残留交渉に成功。菊池涼もMLB移籍を断念し、主力流出の危機は免れたが、年明けから拡大が続いていた新型コロナウィルスの影響で、ペナントレース開幕が6月中旬と異例のシーズンとなった。苦手の交流戦も行われず、チームにとっては有利な状況と思われたが、3連覇時に消耗したリリーフ陣など投手陣の不振が響き、前年よりも順位を落とす結果に終わった。

先発陣はルーキーの森下暢仁が120試合制のシーズンでチーム唯一の2ケタ勝利となる10勝をマーク。九里亜蓮が8勝、野村が6勝と実績組が続き、遠藤淳志と床田寛樹の左右の新鋭が5勝ずつを挙げたが、大瀬良がわずか11試合の登板で5勝、ジョンソンは10試合でまさかの未勝利と、左右のエースが機能しなかった。

リリーフ陣も中崎、フランスアの抑え候補が不振で出遅れ、代役に指名された一岡竜司、菊池保則も役割を果たせなかった。チーム2位の52試合に登板した塹江敦也や、41試合登板のケムナ誠など若手の台頭も見られたが、救援防御率はリーグワーストの4.64を記録した。

打撃陣はチーム得点523、同打率.262がいずれもリーグ2位の好成績。チーム唯一の打率3割をマークした鈴木誠也が本塁打(25本)、打点(75打点)でもトップ。堂林翔太が打率.279、14本塁打、58打点と、プロ11年目で2度目の覚醒を見せたが、規定打席到達は松山竜平を加えた3人のみで、菊池涼、田中広の不振に、外国人選手も99試合で打率.266、11本塁打、34打点のピレラが最高成績で、主軸候補の不振が響いた。

前回と合わせてここ最近の4人の新監督で、就任1年目からクライマックスシリーズ進出を果たした指揮官はいません。4年連続Bクラスからの立て直しとなる新井新監督も、来季は就任会見で見せ続けた明るい表情がいつまで続くか、厳しい状況となることも予想されます。

それでもブラウン監督は旧市民球場最後の年にクライマックスシリーズ進出まであと一歩と躍進し、野村監督は3年目で球団史上初のクライマックスシリーズ進出、緒方監督は2年目からリーグ3連覇と成績を上げています。新井監督には2015年のチーム復帰後、黒田とともに黄金時代を築いたリーダーシップに期待せずにはいられません。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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