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野球 コラム 2022年10月5日

【楽天好き】「チャンスで回って来い!なんて思わない」。島内宏明選手がメンタルについて語る

野球好きコラム by 松山 ようこ
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というのも、チャンスで回ってきた時が、一番メンタルの振れ幅があるところなわけですよ。ここでもし打てなかったら、すごく落ち込む。チャンス以外ならね、そこまで落ち込まない。

僕は一喜一憂したら『負け』だと思ってるんです。あまり感情に引きずられないようにって努めていて。嬉しいっていう感情であってもです。まあ、『負け』は言いすぎかもしれないですけど、メンタルに振れ幅があると元に戻すのが大変なので、気持ちを高ぶらせないようにはしています。

だって毎日試合があるわけですから。いちいち一喜一憂してたら持ちません。人それぞれとは思いますが、僕はそうやって気持ちをコントロールするのが性に合ってるんです。

―― そもそもになりますが、質問にもありまして。では、島内選手は野球をしている時、試合中など、カッとなるほど感情的になってしまうことはありますか? あるとしたら、それはどんな時ですか?

感情的になることはあります、あります。試合中、カッとなって目の前のベンチをぶっ壊してやろうかって思う時だってありますから。外から見てもわからないかもしれないですけど、きっと近くにいる人には何か伝わってしまってるだろうなとは思います。

そもそも僕、練習の時でもピリピリしてる時ありますから。特に去年は多かったですね。そういう時は誰とも喋らないです。練習中ずっと。周りに対して何かというのではなく、自分に対してです。なんでこんなにできないんだって、気が立って仕方なくて。できれば仏の心を持って、どれだけしんどくても見せないようにしたいです。

*****

島内選手はいつも平静を保って、難なくこなしていたのではありませんでした。当たり前ですが、トップアスリートであろうと、普通の人間でもあるからです。最近は、アスリートのメンタルヘルスについて報じられることが増えているので、少しずつ理解も進んでいますが、まさにそうした話を伺うことができました。

島内選手はこれまでも今も、自問自答したり葛藤したりしながら、ここぞの場面では重圧を感じながらフィールドに立ち続けているのです。こうして細やかに言葉にして語ってもらうと、改めて実感させられます。次回はついに最終回。シーズン終盤の心中や島内選手のキャリアの展望について、お伝えします。

取材・文:松山ようこ/写真:東北楽天ゴールデンイーグルス提供

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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