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野球 コラム 2022年9月6日

【横浜好き】お得意様に3連勝、天敵に3連敗の1週間。『週刊ベイスターズいいとこどり』8月30日~9月4日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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投手陣は先発のロメロが6回無失点で7月18日以来となる勝ち星。7回からは入江、田中健二朗、坂本裕哉の3投手が無失点で完封リレーを完成させた。

◆9月2日(金)●0-2 広島(マツダスタジアム)

打線は7安打を記録するも、連打がなく完封負け。牧がマルチ安打を記録し、スタメン野手では桑原と柴田竜拓以外の全てが安打を記録したが、無得点で対大瀬良大地8連敗となった。先発の大貫晋一は、宮崎や牧など内野陣の好守備にも助けられて6回1失点と先発の役割を果たした。平田真吾も1回無失点と好投したが、3番手の入江が8回に手痛い追加点を許した。

◆9月3日(土)●0-4 広島(マツダスタジアム)

打線が散発の5安打、三塁も踏めない完封負け。先発の石田健大は自ら安打を放ったが、5回途中3失点で降板と試合を作れなかった。佐野がレフト守備で頭上を越えそうな大飛球を好捕して失点を防いだが、打撃では4打数無安打。リリーフ陣では、3月25日以来の一軍登板となったルーキー・三浦銀二が1イニングを三者凡退に抑えた。

◆9月4日(日)●0-7 広島(マツダスタジアム)

桑原、関根の1、2番コンビと途中出場の伊藤光がマルチ安打を記録したが、クリーンアップ3人で安打は宮崎の1本のみと中軸が機能せず、3試合連続の完封負けを喫した。投手陣は先発の京山将弥が4回2失点で降板。平田と入江が無失点でつないだが、ビハインドで投入した伊勢が守備の乱れもあり失点。満塁のピンチを残して代わった田中健二朗が、坂倉将吾にグランドスラム被弾で試合の行方が決まった。

まさかの3戦連続完封負けで首位とのゲーム差は7。ヤクルトがカード負け越しを喫しただけに、痛い3連敗となってしまいました。リーグ優勝が厳しくなった現状、そろそろ前監督がマネジメントしていた『プランB』に移行する時期が来たのかもしれません。

過密日程の残り試合で、いかに消耗を防ぎながら2位の座を死守できるか。個人的には、下剋上での『横浜反撃』も大いにアリだと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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