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東都リーグの亜大といえば、規律ある厳しさの野球というイメージが付きまとう。
しかし、いまではチーム改革が施され現代の流れをくむ、気持ちの入った野球が見られる。それは試合前のノックしかり、守りのイニングごとのベンチ前の整列と掛け声だったりする。そこにいつもの亜大らしさは健在である。
亜大ベンチ前で気持ちを込める
名城大のエース松本投手
さて、名城大の主戦で右サイドスローからのボールに威力ある松本投手の快投に対し、先制され守勢に回っていた亜大は徐々にそのベールを脱いだ。
「松本投手に疲れが見える中盤あたりから継投にかけて、狙い目になってきそうだと考え、そこまで暗い顔をしていた山下にも、明るく野球をやろうよと声をかけました」
フィールドとベンチ内とをつねに冷静に見まわしながら的確な指示を出す亜大の生田監督。
悶々と『なぜ、打てないんだ』と自分自身を責め過ぎていた4番指名打者山下選手の表情が快活になり、そこで飛び出したバックスクリーンへの大きなホームランであった。
亜大主砲山下の大きな本塁打
「楽にスライダーを狙っていけました」
と、ベンチ前に並んだ全員とうれしそうにハイタッチを繰り返した。
さらに亜大は小柄で俊足な1番打者、リードオフマン田中内野手らによる連打で5得点。
【ハイライト動画】亜細亜大学 vs. 名城大学
第71回 全日本大学野球選手権大会 準々決勝 ~神宮球場~(6/9)
そしてリードしてからは絶対的エース青山投手の投入時期を見計らい、7回表から抑えとしてマウンドへ。
8回にはその青山投手のフォークボールを狙いすました名城大の4番野口捕手にソロ本塁打を浴びたが、終わってみれば6-3と完勝。
抑えで登場した気迫の青山投手(亜大)
「総力戦でした。どの選手においてもこの試合は大きな良い経験になったと思います。必ずまたここへ戻ってきたいですね」
名城大のベテラン安江監督は淡々と応えた。
タフな三塁上のクロスプレイ
要所においてメリハリがあり、抜群のプレイスピードを兼ね備える亜大。
終始その姿勢と東都らしさを崩さず、1点を追い求めるシリアスな野球を貫いてみせた。
これで11日(土)の準決勝は、佛教大(京滋)-上武大(関甲新)、亜大(東都)-東日本国際大(南東北)との対戦になった。
文・写真・岩瀬孝文
岩瀬 孝文
ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。
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