大谷翔平、アメリカ大統領や英国王子、アップルCEOらとともに「世界で最も影響力のある100人」に選出される

2021年の「世界で最も影響力のある100人」

現地15日に、エンジェルスの大谷翔平がタイム誌による2021年の「世界で最も影響力のある100人」に選出されたことが明らかになった。これは、文字通り、二刀流スターが今季、MLBの顔として認められたことを意味する。

『MLB.com』は同日付でこれに関する速報記事を掲載し、その冒頭で「ショウヘイ・オオタニは今シーズンを通してベーブ・ルースと比較されてきたが、今やエンジェルスの二刀流スターは、ジョー・バイデン大統領、起業家のイーロン・マスク、そして音楽アーティストのリル・ナズXと共通点を持っている」とした。

その上で、「オオタニは水曜にリリースされたタイム誌の世界で最も影響力のある100人にリスト入りし、前述の人々や、その他の名士の仲間入りをした」と伝えた。なお、大谷は“ICONS（象徴）”部門で選出されている。

タイム誌は電子版に、同日付で今回選出された大谷について、元ヤンキースのレジェンド、アレックス・ロドリゲスが寄せた論評を掲載しており、Aロッドはその冒頭で、今季の大谷について、「ショウヘイ・オオタニは、これまで我々が見たこともないような、桁外れのシーズンを送っている」とした。

そして、「マウンド上でのスキル、そしてそれと対をなす打席での彼の優位性は、メジャーリーグを見渡しても比類がない」と評した。

さらににオールスター14回選出のレジェンドは、「彼は現代のバンビーノだが、ベーブ・ルースでさえ、同じシーズンに20以上の盗塁は決めていないし、40本以上の本塁打も打っていないし、時速100マイルの球を投げてもいない」と前置きした上で、「できるのはショウヘイのみ」と大谷の“ベーブ・ルース越え”を示唆。

そして、「もし、唯一無二のタレント全てを集め合わせて1人の選手を作るとしたら、ショウヘイ・オオタニが出来上がるだろう。彼はブライス・ハーパーのパワー、マックス・シャーザーのピッチング、そしてトレイ・ターナーのスピードを持っている」と、二刀流スターを形容した。

また、Aロッドは大谷の人柄についても触れており、「彼はフィールド上で驚異的なだけでなく、フィールドの外ではジェントルマン」「彼のチームメイトは、ショウヘイについて良いことしか言わず、彼はメディアやファンに対しても素晴らしい」と、その人となりを称賛し、「私も大ファン」であることを認めている。

本塁打王争いに2桁勝利への挑戦と、シーズン終盤へ向け、幾つかの大きなハードルをクリアしようとしている大谷は、果たしてどのようにこの歴史的なシーズンを締め括るのか。

それを生き証人として見届けられるこの時代に生きているベースボールファンは、控え目に言っても、かなり恵まれていると言えるだろう。