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清水達也投手(写真:球団提供)
キャンプ後の3月上旬、ドラゴンズ仁村二軍監督ははっきり言った。
「今、一番いいボールを投げているのは清水。キャンプ中にどんどん良くなって、帰ってきてからも進化している。見違える真っすぐだよ。梅津をしのぐくらい。惚れ惚れする」。
同感だった。常時148キロ前後をマークし、美しい球筋がミットに収まっていた。開幕ローテの椅子を十分に狙える、そんなボールだった。
オープン戦一軍登板が回ってきたのは3月17日、バンテリンドームの巨人戦。この段階でドラゴンズは4人目以降の先発投手が不透明だった。開幕まで時期的にもラストチャンス。4人目に清水はマウンドに上がった。磨き上げてきたストレートを披露する、はずだった。
結果は2回1/3 68球4安打4失点。5四球の大乱調だった。
清水は「生涯一番ひどいピッチングだったと思います。よかったのは最初の4球だけで、そこからは最悪の投球。自分を取り戻せませんでした」と話した。
相手に痛打されたわけではない。1球抜けたボール。そこから清水の脳裏に過去の失敗がフラッシュバックしてきた。表情はこわばり慌てる清水に変わってしまった。
「去年、ここで吉見さんの引退試合でいい投球ができなくて、急にマウンドで悪いイメージばかりが蘇ってきて。そこからは軽くパニックでした。どうしよう…、あれ…、おかしい…」。
清水は自分で負のスパイラルに陥り、戻ることはなかった。
素晴らしいボールに仕上がっているのは、一軍首脳陣もわかっていた。ゆえに、試合後の与田監督からは清水に「もったいない。ボールはいいのに。使い方が悪い」と告げられた。阿波野投手コーチとは1時間近いマンツーマンのミーティングが行われた。
清水は「いいボールに仕上げても、ピッチングにできなければ意味がない。逆に状態が悪くても、ピッチングをまとめる投手が一軍に残る。改めて痛感しました」と話した。
そんな清水に“気づき”を与えてくれたのは大野奨太だった。
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