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野球 コラム 2018年11月9日

【楽天ベストゲーム】ランキング外の名シーン。選手たちのぶっちゃけ裏話あれこれ

野球好きコラム by 松山 ようこ
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J SPORTSでは、「ファンが選ぶ! 2018 ベストゲーム」を放送。ファン投票によって、選ばれたゲームをお届けする。

今季のファンが選んだベストゲームは、公式サイトでご紹介したとおり。一方で、選手たちはそれぞれのシーズンを振り返りながら、自信の手応えを様々に明かしている。今回は、ベスト3入りはしなかった番外編をお伝えしたい。

◆「国からお祝いコメントがたくさん来ました」

宋と通訳さんと郭源治氏

台湾からやってきた宋家豪(ソン・チャーホウ)は、今年が来日3年目。6月24日の日本ハム戦で、プロ初勝利をあげた試合が「一番の印象に残った試合」と明かした。

宋は昨季のクライマックスシリーズで、救援投手としてフル回転。2度も勝ち投手になったが、レギュラーシーズンは5試合のみで未勝利だった。

それが今季は、40試合に登板して5勝6ホールドに防御率1.73と飛躍。試合数を重ね、レギュラーシーズンでの勝利をあげたことで、「プロのスタート」を実感。

この日は台湾の親戚や友人から、「プロ初勝利おめでとう」のメッセージがたくさん届いたと嬉しそうに笑う。

内田靖人

侍ジャパンU-23で4番とキャプテンを務めた内田靖人は、9月8日の日本ハム戦で、初ヒーローになった場面を思い返した。この日は、先制ソロを含む2安打1打点の活躍をしている。

主砲としてのブレイクが期待されるなか、結果として今季は12本塁打をマーク。高卒5年目での2桁本塁打は、右打者では生え抜き初という記録にもなった。「ゴリ」の愛称とは裏腹に、とても優しい雰囲気をまといながら続けた。

「まだまだ技術不足です。でも、打席のなかで腹を括ることが少しずつですけど、できるようになってきました。真っ直ぐだけを待つのではなく、変化球も待つ、狙う」。

「今まで、やってこなかった工夫をしながら、打席に立てているのは、成長かなと思います」

◆「ファールを打たせる感じをつかんだ」

10年目の辛島航は、今季さらに「引き出しが増えた」象徴として、6月1日のヤクルト戦での一場面を選んだ。チーム状況も悪く、この日も敗戦投手になったものの、7回3失点と試合をつくった。

今季もトリプルスリーを達成した山田哲人との対戦では、課題として取り組んでいた、「ファールを打たせるイメージで右打者へ変化球を投げること」ができたと自身の成長を認める。事実、この日の辛島は山田と3度対戦し、ノーヒットの2三振に封じている。

「ファールを打たせるって、こういうことかと感覚を掴んだんです」。長年に渡って先発ローテーションを担ってきた辛島は、今季も苦労しながらバージョンアップを遂げたのだ。

調子が下がった時は、佐藤義則投手コーチはじめ、野手の渡辺直人、捕手の細川亨に話を聞いて、自分の配球を洗い出した。その結果、こうした引き出しを増やせたのだと明かしている。

島内宏明

不動のレギュラーとなった島内宏明は、7月5日のソフトバンク戦で2回に自身が勝ち越しの3ランを放った場面を選んだ。

簡単に2ストライクを取られながらも、フルカウントまで粘り、高めでやや内に入ったカットボールを、見切っていたかのように合わせた一打。何かゾーンに入っていたのかのように島内は語る。

「2ストライクを取られた後も、ギリギリのコースも見逃せたんです。最後も厳しめの球だったし、普段なら打てないところ」。

「けれども、力むことなく、逆方向にさっと(自分の身体が)入っていって、ちゃんと腕をしっかり畳んで打てたんです。理想の一発でしたね」。

2年連続の2桁ホームランを記録するも、バッティングは「なかなかうまくはいかないですよ。正直、僕だって金属で打ちたい」と仰天告白。

もちろん、職人がつくっている一級品の木製バットを使っているのだが、島内いわく、「僕はかなり繊細で、1本1本の違いが気になる。だから、1本折れただけで、感覚が狂うんです」。

そんな時は、あえて打ちにくいバットで打つ”荒療治”をすることもあるのだという。どんな試合、どの場面にも、選手の苦労は絶えない。だから、野球は面白いのだろうけれども。

◆ファンが選ぶ!東北楽天ゴールデンイーグルス 2018 ベストゲーム放送予定
・11月10日(土)午後10:00 楽天 vs. 北海道日本ハム(9月29日)J SPORTS 2

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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