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ただし、満身創痍のシングルス勢ではある。若い宮崎の奮闘にも期待したいところだ。3月の欧州遠征では、オルレアンマスターズ(BWFワールドツアースーパー300)を優勝したほか、スイスオープン(同300)でも、元世界女王のP.V.シンドゥ(インド)や大堀を破るなど実力を示した。今後のワールドツアー上位大会への出場に向け、強敵相手の連戦に耐える身体作りを課題に挙げているが「結構いろいろな選手と対戦してきて、自分の(ショットに相手の)タイミングが合わない選手もいるので、そういう部分は、独特のタイミング(でプレーできているということ)なのかなとは思っている」とプレー内容では、手応えを得ている。
2月のアジア団体選手権で1試合しか起用されなかった宮崎は「体調を崩して良いプレーをできなかったし、迷惑をかけてしまった。まずは、しっかりと身体の調整をしっかりして、向かって行けたらいい」と団体戦への再挑戦を見据えた。日本の次期エースとして期待がかかる逸材。出場すれば、第3シングルス。プレッシャーがかかると、自分をコントロールできない課題も見えており、課題と向き合うことになる。団体戦特有の雰囲気の中、日本の躍進の原動力となれるか、注目される。
■エースペアの志田/松山「絶対に優勝する気持ちで」
志田/松山ペア
日本は、2018年に37年ぶりの優勝を果たしたが、当時のメンバーで残っているのは、奥原と山口のみ。ダブルスは、志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)、松本麻佑/永原和可那(北都銀行)、櫻本絢子/宮浦玲奈(ヨネックス)の3ペアがエントリー。前回の優勝を経験している福島由紀/廣田彩花(岐阜Bluvic)は、廣田が左ひざを負傷しているため、メンバーから外れている。エースペアとなるのは、世界ランクが最も高い志田/松山。銅メダルを獲得した前回2022年の大会に出場したが、準々決勝の韓国戦で敗戦。志田は「第1ダブルスですごく緊張して自分たちのプレーが出せなかった」と当時を振り返った。会場やシャトルの特性に慣れないまま、負けられないプレッシャーの中で、強いペアと対戦すると、プレーが縮こまりがちだ。しかし、第1ダブルスは、第1シングルスの結果を受けてチームを勢いに乗せたり、救ったりする重要な立場。しっかりと力を発揮しなければならず、志田は「先輩たちと戦える最後の団体戦になるかもしれないので、絶対に優勝する気持ち、チームに貢献する気持ちで取り組みたい」と今度こそエースの役割を果たす気概を示した。
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