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バドミントン コラム 2023年10月13日

バドミントン日本代表、秋の欧州2連戦は「ファイナルズ出場権争い」に注目

バド×レポ by 平野 貴也
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■女子シングルス、大堀が五輪出場へ前進なるか

女子シングルスは、五輪に日本から2枠出場するための戦いに注目だ。山口茜(再春館製薬所)が世界トップクラスのランクをキープする中、2番手として16位以内に食い込めるか。8月の世界選手権では、3大会連続の五輪出場を狙う奥原希望(太陽ホールディングス)が、復活の8強入り。久々に大舞台で上位に入った。ただし、今季は負傷欠場が続いていたため、ツアーランキングでは、38位と出遅れている。9月のカオシュンマスターズ(スーパー100)も2回戦で棄権。大幅な巻き返しが必要な状況下、欧州2連戦は、逆襲のスタート地点としたいところ。
一方、五輪レース後半に向けて勢いをつけているのが、長身で左利きの大堀彩(トナミ運輸)だ。スーパー1000クラスのアジア大会個人戦でベスト4に入り、世界ランクポイントを稼いだ。アジア大会は、ワールドツアーには含まれないためツアーランキングに影響はなかったが、大堀は19位につけている。この種目は中国勢が上位に4人いるため、10位から少し下くらいの位置まで上げられれば、ファイナルズ出場のチャンスがありそうだ。大堀は「出るのと出ないのとでは、全然違う。五輪に出たいと思えば、積んでおかなければいけない経験もあると思う。チャンスがあるのであれば、食らいついてやりたい」と権利獲得に意欲を示した。

■女子ダブルスは、ファイナルズ出場権争いも大混戦

女子ダブルスは、五輪レース開幕時から日本勢の2枠出場獲得と、日本勢上位2組に入る競争が続いている。3組が中心。「出られない1組」との差をつける機会となるファイナルズ出場権は、逃せない。特に同じスーパー1000クラスのアジア大会個人戦で代表に選ばれなかった松本麻佑/永原和可那(北都銀行)は、今度は出場権を得たいところだ。ツアーランキングを見てみると、8位以内に日本勢が4組もひしめいている。
3位:福島由紀廣田彩花(丸杉) 80,620点
5位:志田千陽松山奈未(再春館製薬所) 72,510点
6位:松本麻佑永原和可那(北都銀行) 69,920点
7位:櫻本絢子宮浦玲奈(ヨネックス) 67,120点
ファイナルズ出場では、最年長で負傷を繰り返しながらも安定した成績を残している福島/廣田が優位。2番手争いは、夏以降プレッシャーに対する落ち着きと戦術の工夫で大きな前進が見られる志田/松山と、五輪レース序盤はトップだった松本/永原がきん差だが、大逆転の五輪出場を狙う櫻本/宮浦も上位に入っている。どんな動きが出るか注目だ。

■混合ダブルス、若手の「緑川/齋藤」にチャンス

混合ダブルスは、渡辺勇大東野有紗(BIPROGY)がツアーランキングで3位。今季急激に成績を伸ばしている緑川大輝齋藤夏(NTT東日本/ACT SAIKYO)が8位。日本勢3番手で追う山下恭平篠谷菜留(NTT東日本)が13位。2大会連続の五輪出場に近い位置にいる渡辺/東野に続く2枚目の切符をめぐる戦いも欧州2連戦の見どころとなる。秋から冬にかけて行われる大会は、五輪レースランキングだけでなく、ツアーランキングにも注目して見ることで、し烈なレースを体感できるだろう。

文:平野 貴也
平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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