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バドミントン コラム 2022年9月8日

山口が2週連続優勝、西本が28歳で初Vを飾ったジャパンOPの価値

バド×レポ by 平野 貴也
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奈良岡功大選手

■21歳の奈良岡、2回戦敗退も世界ランク3位に大善戦

ほかでは、男子シングルスの常山幹太(トナミ運輸)、女子ダブルスの松本麻佑永原和可那(北都銀行)がベスト8に残った。常山は、東大阪大学柏原高校時代を過ごした「第2の故郷」大阪で躍動。恩師やかつての仲間、後輩たちが見守る中で上位をうかがう健闘を見せた。また、同じ種目では、日本にとってキラリと輝く試合があった。初出場となった21歳の奈良岡功大(IMG)は、2回戦敗退となったが、世界ランク3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)に大善戦。技巧派でラリーを組み立てていくのが基本的なプレースタイルだが、今大会は挑戦者らしく果敢に強打を打って仕掛けた。第2ゲームを取り返すと、ファイナルゲームは終盤に19-17でリードする展開に持ち込んだが、4連続失点で敗戦。奈良岡は「守っていたら余計に後手に回ったと思う。(攻めて)行った方が可能性はあると思いました。これからの成長につながると思うので、行きましたけど、あれ(スマッシュ)は入ってほしかったですね」と最後に攻撃を仕掛けたところで、自身の持ち味であるクオリティーの高さが出せなかった場面を悔しがった。しかし、24年パリ五輪までに日本のエースとなって世界と戦える可能性を示し「相手は世界ランク3位でしたけど、これくらいできると分かった。あとは、ここから、勝てるかどうか。ちょっとした(差の)部分が大きいと思うので、練習の中でどうやって、こういう場面をイメージして対策するか。これから突き詰めていきたいです」と経験を糧に飛躍するイメージを描いた。

世界選手権と2週連続での同国開催による選手のコンディション調整の難しさは見られたが、ジャパンオープンは日本で唯一、世界トップクラスの真剣勝負が見られる大会。その舞台において3種目で決勝進出と躍進した日本代表の姿を見たジュニア世代から、後を追いかける選手が出てくれば、彼らの見せた活躍と試合は、より大きな価値となる。

文:平野 貴也
平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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