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山口茜選手
日本のバドミントンファンに、これ以上ない満点回答を示した。9月4日に閉幕した国際大会のダイハツヨネックスジャパンオープンで、女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)と男子シングルスの西本拳太(ジェイテクト)が優勝。混合ダブルスでは、東京五輪で銅メダルを獲得している渡辺勇大/東野有紗(BIPROGY)が準優勝した。日本では前週に東京で世界選手権が開催されたが、上位候補となりながらメダルを逃して心身のエネルギーを失い、ジャパンオープンは早期に敗退に終わった日本選手もいた。大会序盤は、最終日まで日本選手が勝ち残らない可能性も考えられたが、終わってみれば3種目で決勝に残り、4000人を超す観衆は、楽しみにしていた日本と世界の戦いを堪能することができた。
■「楽しむ」山口、無敵の強さに世界の強豪がお手上げ
特に、2週連続で自国開催の国際大会を優勝した山口のパフォーマンスは、圧巻だった。準々決勝では、プレースピードに定評のあるポンパウィ・チョチュウォン(タイ)の高速アタックを鋭い反応でレシーブ。チョチュウォンは「彼女はとても速くて強かった。相手の速い展開で、私の方がミスをした。山口選手はディフェンスもすごい。良い攻撃をしても返されてしまう。新しい戦略を見つけてトライしないといけないけど、今は分からない」とお手上げだった。準決勝は、世界選手権の決勝と同カード。ファイナルゲーム24-22という大接戦で陳雨菲(チェン・ユーフェイ=中国)を再び撃破した。決勝戦では、世界選手権で銅メダルを獲得したアン・セヨン(韓国)を21-9、21-15のストレートで一蹴。特に、トップスピードで仕掛けたという第1ゲームでは無敵の強さを披露し、観衆を驚かせた。世界選手権を連覇、つまり全日程を消化したばかりで疲労もある中、自国開催で観客の応援が嬉しかったという山口は「これ以上ない結果だと思うので、すごく良かったと思いますし、苦しい場面だったり、今週も最後まで楽しむということを貫き通せたというのが、すごく良かったなと思います」と手応えを示した。
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