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バドミントン コラム 2020年5月7日

世界ランキング最高3位の大物が、大阪に登場! [2014年 大阪インターナショナルチャレンジの見どころ]

バド×レポ by 楊 順行
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かつての世界ランキング3位が登場する。松尾静香/内藤真実。2009年には全日本総合も制しているから、若手選手の登龍門と位置づけられる大阪インターナショナルチャレンジでは、ちょっと役者が違う。

12年のロンドン五輪では、レース最終週まで出場圏内にいた。だが、インドオープンで初戦負けし、同じ大会でベスト4に入った末綱聡子/前田美順が、最後の最後、僅差で出場権を手にすることに。目標だった大舞台出場を逃した落胆と、13年には所属のパナソニックが休部するという失意で、松尾などは「もう引退しようと思った」。だが、最後の大会にするつもりだった全日本総合で、高橋礼華/松友美佐紀に完敗。いかに、のちのリオ五輪金メダリストとはいえ、松尾は「あまりにひどい試合で、このままじゃ終われない」と、ひそかに現役続行を決意する。

その後、年末のスーパーシリーズ・ファイナル(現ワールドツアー・ファイナルズ)に出場した松尾/内藤は、意地で復調してベスト4。松尾の引退の意向を聞いていた内藤は、「これでなんとか、(松尾との)有終の美を飾れたかな」とホッとしたという。ところが一転、松尾が直接、「やっぱり、現役を続ける」と宣言。翌年内藤はヨネックス、松尾はNTT東日本と別のチームに移籍すると感情の整理もつき、それぞれが別のパートナーと組んで再出発した。ただ10月ころには、「もう一度世界を目ざすには……」と2人の思いが重なり、リオ五輪を目ざして再結成を果たすのだ。

国際舞台への復帰初戦は、14年3月末のマレーシア・オープン。いきなりベスト4入りを果たし、13年に世界ランクを自己最高の3位まで上げた力を見せる。世界ランキングを上げるには、とにかく多くの試合に出ることが先決だから、2週連続となるこの大阪にもエントリーすると、格の違いを見せつけてここでも順調に勝ち進む。さらに内藤は、「私は左利き。しばらく離れていたことで、"右(の松尾)とのペアという利点を生かすには、こういう配球もあるね"と」新しい視点にも気がついたという。

ただ、「足りないことがあるとすれば、試合カン」と危惧したように、栗原文音/篠谷菜留との準決勝は、第3ゲーム19―20と先にマッチポイントを握られるピンチ。結末はどうなるか――。

日本勢はこの女子ダブルスを含め、混合を除く4種目で決勝に進出。女子シングルスでは、出場したロンドン五輪で左ヒザ前十字じん帯断裂の大ケガを負った佐藤冴香が復活をアピールするなど、ベスト4はすべて日本選手が占めている。果たして、優勝はだれ?

文:楊 順行

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楊 順行

1960年、新潟県生まれ。82年、ベースボール・マガジン社に入社し野球、バドミントンなどの専門誌の編集に携わる。87年からフリーとして野球、サッカー、バレーボール、バドミントンなどの原稿を執筆している。

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