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「我こそはという人はアピールしてほしい」。1年前、抑え投手に対して与田監督はこう促した。
2019シーズン、開幕時の抑え投手は鈴木博志だった。開幕から25試合、14セーブをマークしたがその後、2軍の日々に変わった。
今シーズン最後のセーブは5月26日、そこから1軍に戻りはしたものの、5試合セーブはなかった。7月25日を最後に鈴木博志は1軍に戻る事はなかった。実質的なストッパーからの転落。
その後、ドラゴンズはライデル・マルティネス、岡田俊哉と抑えをやりくりしたものの、守護神の確立とは言えないシーズンだった。
11月、沖縄の太陽の下、鈴木博志は精力的に汗を流している。「ストッパーをやりたい気持ちは一時封印です。やりたい気持ちだけで務まるポジションではないですから。順を追って、周りに認められてからです」と話す。
秋の沖縄、鈴木博志は何をテーマとしているのか。「ストレートですね。もう一度、自分の基本を見つめ直します。スピードは150超えても僕はバッターに怖がられてない。追い込まれても何とかなると思われている」。
「今は真っすぐを1球で仕留めないと打てないなって思わせるストレートにしていく過程です」と話した。
一言でストレートといっても十人十色。140キロでも打ち損じる真っすぐは沢山存在する。
トラックマンのデータでは鈴木博志のストレートの回転数は2800回転。チームでもトップクラスだ。しかし、ボールが浮き上がるホップ成分は柳や笠原の方がはるかに高い。
自分のストレートを鈴木博志は分析する。「回転数は多くても、回転自体が僕のはジャイロ回転(横回転)なんです。150キロでも打者の手元で垂れたりする」。
「僕の腕の振り方に問題があります。肘が寝て、手首も寝て、押し出すようにボールを投げてしまう」と明かした。
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