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サントリーサンバーズ大阪、大阪ブルテオンがアジア王者に挑む。バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025
バレーボールコラム by J SPORTS 編集部アジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン
サントリーサンバーズ大阪が、圧巻の勝負強さでファイナルを制し、「大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ)」男子の初代王者に輝いたのは5月5日のこと。
その興奮醒めやらぬ5月11日(日)からは、そのサントリーに加え、SVリーグ初年度レギュラーシーズンを1位で終えた大阪ブルテオンの2チームが、早くも次なる栄冠を目指し、「バレーボールアジアチャンピオンズリーグ男子ジャパン2025」に挑むことになる。
同大会はアジアバレーボール連盟(AVC)が主催するアジアのクラブチャンピオンを決める大会であり、前身は1999年に第1回大会が開催された「アジアバレーボールクラブ選手権大会」で、「バレーボールアジアチャンピオンズリーグ」としては今回が第1回大会となる。
今大会の舞台は、前身大会を含めて初開催となる日本であり、グループステージは大阪府枚方市の『パナソニックアリーナ』で行われ、準々決勝以降の決勝トーナメントは京都市の『島津アリーナ』で行われる。
グループステージでは、アジア各国の強豪12クラブが、プールAからDの3チーム、4グループに分かれてリーグ戦を行い、上位2チームがノックアウト方式の決勝トーナメントへと駒を進める。
◆プールA
・サントリーサンバーズ大阪(日本)
・アクトべ(カザフスタン)
・クイーンランド・パイレーツ(オーストラリア)
◆プールB
・大阪ブルテオン(日本)
・上海光明(中国)
・シグナルHD・スパイカーズ(フィリピン)
◆プールC
・フーラード・シールジャーン・イラニアン(イラン)
・台中銀行(チャイニーズ・タイペイ)
・ナコーンラーチャシーマーQminC(タイ)
◆プールD
・アル・ラーヤン(カタール)
・スポーツセンター3(ベトナム)
・ムハッラク・クラブ(バーレーン)
◆準々決勝
・プールA 2位 vs. プールD 1位
・プールA 1位 vs. プールD 2位
・プールB 2位 vs. プールC 1位
・プールB 1位 vs. プールC 2位
◆準決勝
・(A2位vs.D1位)の勝者 vs.(A1位vs.D2位)の勝者
・(B2位vs.C1位)の勝者 vs.(B1位vs.C2位)の勝者
◆3位決定戦・決勝
・3位決定戦:準決勝の敗者同士
・決勝:準決勝の勝者同士
最終的には決勝に進出した上位2クラブが、2025年12月に開催が予定されている「世界クラブ選手権」の出場権を獲得する。日本からは前述の2クラブが、「2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 MEN」の優勝及び準優勝チームとして参戦する。
SVリーグ初代王者のサントリーは優勝候補の1チームであり、2023年には日本勢として唯一、前身大会の制覇を遂げるなど、一発勝負の戦い方も熟知している。
SVリーグではレギュラーシーズン終盤からチャンピオンシップのファナイルにかけて20勝1敗と、無双の強さを誇っており、日本一を決めたファイナルではデュースに及んだ4セットを全て奪取と、持ち前の勝負強さはマックスの状態でアジアナンバーワンの座へ挑むことになる。
今季チームの中心として攻守を牽引した高橋藍(高ははしご高)と、ドミトリー ムセルスキー、さらにはアタックとサーブの両面でチームに勢いをもたらすデ アルマス アラインの強力な攻撃陣。
また、高い決定率を誇るミドルブロッカーの小野寺太志、そして重要局面でのポイントでチームに流れをもたらすアレクサンデル シリフカらがおり、その総合力の高い布陣に死角は見当たらない。よほどのことがない限りは、島津アリーナで複数の試合をこなすことになるだろう。
一方、大阪Bはレギュラーシーズン優勝を果たしたものの、チャンピオンシップではセミファイナル敗退を喫しており、今回はバウンスバックを誓う大会となる。
レギュラーシーズン優勝の原動力となった西田有志と、ロペス ミゲルが万全の状態でグループリーグを迎えられそうなのは心強いところだが、今季この2人とともに攻撃3本柱の一角を担ったジェスキー トーマスが既に退団に伴ってチームを去っているのは大きな懸念点である。
ここは、山内晶大やエバデダン ラリーらが、アタックとサーブの両面でジェスキー不在により生じる穴を埋められるかが、大会の深いところまで勝ち進む上での鍵を握ることになりそうだ。
そういう意味では、攻撃のタクトを握る永露元稀のトスワークにも注目が集まる。なお、永露も今大会を最後に退団することが決まっており、有終の美を飾るためのモチベーションの高さはひとしおだろう。
日本の2チーム以外では、昨年の前身大会を制覇したイランのフーラード・シールジャーン・イラニアンは気になる存在だ。シールジャーンは今季国内リーグでは、レギュラーシーズンこそ4位に終わるも、その後のプレーオフでは快進撃を見せて見事優勝を遂げるなど、短期決戦を滅法得意としており、それは昨年の優勝を見ても明らかである。
また、大阪Bと同じプールBに入った上海光明は中国リーグで18回の優勝を誇る強豪。プールDでトップシードとなっているカタールのアル・ラーヤンは、前身大会では、2013年から2015年にかけて3年連続で2位に入っているほか、直近では2019年にトップ3入りするなど、アジアの舞台では申し分ない実績を持っている。
なお、各プールのトプシードが順当に勝ち上がった場合、サントリーはアル・ラーヤンと、大阪Bはシールジャーンと準決勝で対戦することになる。
J SPORTS 編集部
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