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スキー コラム 2017年12月8日

男子モーグル、悲願の金メダルを狙える逸材 登場!

「青春の挑戦者」4年に1度のシーズンがやってきた!2017-2018ウインタースポーツ編 by J SPORTS 編集部
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~今回は「モーグル開幕記念」として昨シーズン終了後に堀島選手をインタビューした特別版をお届けします~

堀島行真

これまで里谷多英、上村愛子など女子ではトップモーグラーを生んできた日本。しかし、今シーズンは、男子モーグルに注目だ! 昨シーズンの世界選手権で2冠を達成した堀島行真は、日本人初の世界王者&オリンピック金メダルを狙える逸材。彼の登場に、今、世界が沸いている!

堀島行真(中京大学) IKUMA HORISHIMA

1997年12月11日(19歳) 岐阜県揖斐郡池田町生まれ

2013-14 ワールドカップ ルカ大会 デビュー
2015-16 ワールドカップ ルカ大会 デュアル3位
2017 札幌冬季アジア大会 デュアル 優勝
2017 世界選手権 シングル デュアル 優勝

世界に通用するための武器を持つ

今年3月、スペインで行われたフリースタイルスキー世界選手権のモーグル競技で、世界を揺るがす大事件が起きた。19歳の堀島行真が絶対王者と呼ばれるミカエル・キングスベリーをはじめ、強豪選手を打ち破り、初優勝を果たした。それもシングル、デュアルともに勝ち2冠を達成。これまでワールドカップの表彰台に乗ったのは1度切りという若き日本人が大舞台で偉業をやってのけた。
「世界選手権で2冠を取れたことは自分でも驚きでした。ワールドカップで優勝したことがなかったですから。自分がやってきたことが世界で通用したので、今までの取り組みが正しかったというのが嬉しかったです。優勝したことで自分のスキーに対する自信にも繋がりました」

彼がスキーを始めたのは少学校に入った頃。スキー好きの両親に連れられて、毎週末のように滑っていた。モーグルとの出会いは少学校4年生。同じくモーグル選手である姉とともに、その楽しさにどんどんのめり込んで行ったという。中でも、高いエアーは早くから才能を発揮した。中学時代には全日本ウォータージャンプ選手権で優勝。高校生になると、ナショナルチームに加わり、始めてワールドカップに出場を果たした。そのとき、デュアルで3位に入り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝やく。そんな彼の大きな武器が異次元の高さのエアーだ。第一エアーでは、ダブル(バック)フルツイスト。第二エアーは、コーク10を見せる。

「僕のエアーは、完成度としてはまだまだだと思っています。でも、高さに関しては自信を持って跳んでいて、その自信が他の選手よりも高いエアーにつながっていると思います」
さらに彼のエアーにプラス要素を与えてくれるのが、空中での姿勢とランディングの美しさも強みだ。エアーの基礎は、ジュニア時代に培われたと言う。
「ジュニア・ナショナルチームのコーチがエアリアルでオリンピック出場経験のある方でした。その時に、着地に向けての姿勢など、エアーを跳ぶ上で大切なことをいろいろ教えてもらいました。それが今に生きていると思っています」
エアーへの自信、ジャンプに入る前の心構えが、ターン、スピードへ好影響を与えている。
「200mのコブ斜面をすべる中に2つのジャンプ台があるのですが、それに対してそれを恐れずにスピードを出していく。もちろんきれいなフォームですべることも大事です。モーグルは、スタートしてからフィニッシュまで20秒から25秒くらい。その短い時間の中で、3つの要素をすべて揃えなければいけません。そこがモーグルのおもしろさだと思っています。そのために、僕は、競技だけでなくて、普段の生活から、1つ1つの行動を大切にしています。そんな性格もモーグルに向いているのかもしれません(笑)」

日本代表の自覚を持って、世界一を目指す

1つ1つの質問に真摯に答える堀島。例えば、エアーが上手くなる秘訣は? と尋ねたところ、
「数多くジャンプをすることです。夏でも同じように練習を行います、本数の多さが結果につながっていきます」
世界で勝っても、決して奢ることなく、変わらず競技に取り組む姿勢が、今後のさらなる成長を予感させる。
「今までは楽しく滑るという感じでしたが、ナショナルチームに入って合宿をしたりする中で、代表としての自覚や責任も感じるようになりました」
その自覚と責任は、今後のワールドカップの活躍、そして平昌オリンピックへの期待へとつながっていく。
「今年の世界選手権は、優勝自体が始めての経験だったので、とにかく嬉しかったです。でも、後から振り返ってみると、相手の選手がミスをしていたり、自分でもミスがあったり、滑りとしてはまだまだ満足できるものではありませんでした。
絶対王者であるミカエル・キングスベリーをいつかは超えたいと思っていました。彼は本当に完璧で、勝つための努力も惜しまない選手です。世界選手権ではまだまだ自分では足りないと思う中で勝つことができましたが、これから彼以上の努力をして、ワールドカップ、オリンピックで勝ちたいと思っています」

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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