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フィギュア スケート コラム 2024年12月24日

【24/25シーズン予習スペシャル】「すごく盛りだくさんなスケジュール」 | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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24/25シーズン予習スペシャル

24/25シーズン予習スペシャル

フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」。元アイスダンサーであり世界を股にかけ活躍するコレオグラファー(振付師)宮本賢二が日本を代表するトップスケーターたちをゲストに迎えてお届けします。

今回は、ルール改正SP。岡崎真さん、中野友加里さん、無良崇人さんをゲストに迎え、ルール変更のポイントや見どころ、日本選手のライバルとなる各国注目選手について、元選手、コーチ、審判、そして振付師の視点で語り合います!

こちらでは番組の書き起こしコラムを全4回に分けてお届けします。1回目は、タイトになっているシーズンスケジュールやジャンプの変更点を見ていきます。

J SPORTS オンデマンド番組情報

コーチ、審判員、元選手。それぞれの立場で

KENJI:こんにちは。宮本賢二です。今回のKENJIの部屋は毎年恒例シーズン予習スペシャルです。今シーズンのルール改正や注目選手について話していきたいと思います。今回のゲストは、お馴染みの岡崎真さんです。いつも来ていただいていますが、最近どうですか。

岡崎:バタバタ忙しくしていたのが、少しずつ落ち着いてきているかなというところです。

KENJI:続いては初登場、中野友加里さんです。この間、バッチテストの時に会って「友加里ちゃん」って言ったのに、審判員だったからフイって。

中野:逆、逆!私に気づいてないのかなと思って。

審判員/テクニカルスペシャリスト 中野友香里さん

審判員/テクニカルスペシャリスト 中野友香里さん

KENJI:選手もいっぱいいたから「わ〜!」とはなれへんなと思って見ていたんですけど、引退後は全日本選手権のジャッジが可能なナショナル級審判員資格の取得に加え、今年はテクニカルスペシャリストの資格も取得しています。選手時代から審判員になろうとは思っていたんですか。

中野:いや、全然。引退した時はスケート界からは足を洗おうと思っていたんですけど、気づいたらスケート界にどっぷりといてN級まで取ってしまいました。そこまできたら、次は全日本に私も戻りたいなと思っています。

KENJI:それはなかなか面白い。審判員になって大変なこと、苦労することなんですか。

中野:岡崎さんもそうだと思うんですけど、あの場にいると緊張しませんか? 審判員席に座るとすごく緊張します。やっぱり間違ったことをしちゃいけない。選手にとってプラスになることをしてあげたいので、絶対に間違えちゃいけない。いつでも緊張しますし、点数をつけるのが怖い時があります。これで大丈夫かなみたいな。

岡崎:僕の場合は、逆輸入なんですよ。ごめんなさい。いきなりISUからだったので、国内では、偉そうにさせていただいております。すみません(笑)。

KENJI:逆に楽しいことは?

中野:選手を見ること、スケート見ることが好きなんだなと、あの場にいると思います。やっぱりあんなに近くで見られることはないので、そこが見ていて楽しいですね。観客席だとあそこには座れない。すごく近くで選手と会話ができるのもいいなと思います。

KENJI:みんなから「友加里ちゃん」って声をかけられるでしょ。

中野:でも、実はダメなんです。ルールで(皆さんと)話してはいけないので……。

KENJI:そうか……。そんな友加里ちゃんには審判員としての意見をいろいろと聞かせてもらえたらと思います。最後は5年ぶりの登場、無良崇人さんです。前にも予習スペシャルに来てもらっているんですけど、最近はどうですか。

無良:基本的にはコーチなので、教えながら。あとはアイスショーや解説などをやっています。

KENJI:じゃあ教える傍ら、自分の練習もちょいちょい入れて?

無良:そうですね。選手と一緒にジャンプを飛んだりしています。ただ、最近は年齢とともに体が動かなくなってくるのをすごく感じています(苦笑)。

KENJI:無良くんと友加里ちゃんは同世代で現役時代を過ごしてきましたが、仲は良いんですか?

中野:はい。仲良くさせていただいています。出版した本にも出てもらっていて。私が全然滑れなくなってしまって。ジャンプと言ったら無良くんだなと思って、お手本をやっていただきました。ついでにスピン、ステップという感じで、どんどん付随して、やってもらったんです。今年、テクニカルスペシャリストを取ったのですが、ロッカーとかカウンターとかは踏んでいないとわからなくなっちゃうんです。どっちだったかな?みたいな。でも、この本にステップを入れ込んだおかげで、無良くんはこっちだからこうなんだって、(本を見て)勉強しました(笑)。

無良:役に立てて良かったです(笑)。

タイトなスケジュールで選手は大変

24/5シーズン国内大会 2024年

24/5シーズン国内大会 2024年

KENJI:このメンバーで進めていきますが、まずは今シーズンの競技日程から見ていきたいと思います。

岡崎:夏の間に各地方大会を踏まえて、9月の下旬から10月上旬にかけて、本格的にそれぞれのブロック大会が始まります。シニアとジュニアの選手は東西選手権の予選を通過するかどうか。ノービス選手は全日本ノービスに行けるかどうか。全日本ノービスは10月中旬に始まります。東日本、西日本がそれぞれあった後で、全日本ジュニアは11月中旬。そして年末。クリスマスの時期を目指して、みんなが頑張っているところだと思います。

KENJI:今年はクリスマス前に終わるスケジュール。珍しいですよね。

岡崎:2025年は、全日本が終わって一区切りなんですけれど、そこから国際大会に選出される選手も当然います。年が明けるとインカレ、インターハイ。大会名が変わった国民スポーツ大会。そして全中。(スケジュールが)つまっていますね。

KENJI:インカレなども見に行くんですけど、泣いちゃいますよね。

中野:インカレで引退される方が多いですしね。スケジュールで言うと、毎回ですがインターハイと国体が近い。両方に出る選手は大変です。

岡崎:国体終わって全中に出なきゃいけない中学3年生もいるので、本当に大変。

KENJI:とりあえずスケーターに年末年始はないってことですよね。続いて国際大会のスケジュールに行きましょう。

岡崎:8月下旬からジュニアのグランプリシリーズが始まります。終わったら、次の週からシニアのグランプリシリーズも始まります。そして、それぞれの上位選手がグランプリファイナルに選ばれる。年が明けてからはヨーロッパ選手権。今年はアジア大会とユニバーシティゲームスもあります。四大陸手権もありますし、世界選手権も。国別対抗戦もありますね。

中野:すごく盛りだくさんです。

KENJI:盛りだくさんですけど、これが終わった時点で1年経ってますもんね。知らない間に半年以上が経ったみたいな感じなのかな。忙しい選手は本当に大変ですよね。体調管理も含めて。

24/25シーズンミニマムスコア算出方法

24/25シーズンミニマムスコア算出方法

岡崎:連戦の選手もいますしね。インターバルの短い期間でも出なきゃいけない選手もいたりする。体調管理も大事になってきますね。

KENJI:そして、国際大会ではミニマムスコアの算出方法が変更となりました。

岡崎:昨シーズンまではショートはショート、フリーはフリーでそれぞれクリアしていく条件でした。今年はその2つを合算して、欧州選手権、四大陸選手権は男子が86点、女子が75点。世界選手権は、男子が104点、女子が90点。ショートとフリーの合算した点数がそれを超えてないと出られません。ただ、ショートとフリーの合計点を同じ試合で取らなくてもよく、別々の試合の点数を合算しても大丈夫。ただ、これまでよりも少し高い数字が求められているので、選手も大変になってきていると思います。

KENJI:コーチとしてはこのスケジュールはどうですか。

無良:年内は全日本に向けて目標を定めて積み上げていくのが大体の流れだと思います。逆に年が明けてからはインターハイ、国体の流れもタイトです。なので、どこをどれぐらいにしてという配分が、コーチ側は大変かなと感じています。選手はお正月も休めないですし、太れない。大変だなと思います。

中野:やっぱり、まずは全日本ですよね。自分が選手だったときは、1度目のピークを全日本に持っていく。そこで選ばれなければ、その先の試合はないわけです。まずはその試合が1番大事だったかなって思います。審判員としては、国内の大会では西日本に行く予定です。緊張しますけど、楽しみです。

ジャンプの本数は6本?7本?

KENJI:続いては、本題のルール改正点をチェックしていきたいと思います。この番組のメインテーマになりますが、まずは今シーズンの改正について、全体的にはどんな印象でしょうか。

岡崎:ISUの総会前に大きく取り沙汰されていたのが、シニアもジュニアもフリースケーティングプログラムのウェルバランス(バランスの良さ)が変わること。それが議題に上がっていました。ジャンプ7本だったところを6つに減らす。そして、スピン3つのうちのひとつはコレオスピンという表現をするものに変えようと。ジャンプコンビネーションを含め、細かく変わるのかなという雰囲気ではあったんですけれども、結局はオリンピックシーズンまではこのまま行く形で、終わった後に変更しましょうという決定になりました。KENJI先生もジャンプ6本のプログラムを作られたこともあったのではないかなと思います。

KENJI:最後にポンとジャンプを入れる時間を作るなど、6本のプログラムを7本にできるように作っています。構成を変えることもあって、大変でしたね。

無良:コーチ側も「てんやわんや」です。振り付けの先生たちとも「どうしますか、どうしますか」って。

KENJI:「どっちで作ったらいいですか」ってね。コーチも大変だけど、でも最終的には決まるまでは何とも言えない。審判員から見てどうですか。

中野:6本になってないから、何とも言えないんですけど。自分が選手だったら大きな違いですよね。その1本の差は。助走も、流れも変わってくる。KENJI先生がひとつジャンプを入れられるようにするって言っていましたけど、その空いた部分を補うのも大変。トランジションで補わなきゃいけないわけですよね。だからそれは大変ですよ。

KENJI:振り付けで言うと6本の方が楽しかった。振り付けがいっぱいできるなとは思いました。

【次回】スピンの変更点は難しい

文:J SPORTS編集部

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