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フィギュア スケート コラム 2024年3月12日

鍵山優真が今季3人目の300点超えで金メダルを射止めた「(世界選手権には)もっと自分の技を磨いて、自信をつけて臨みたい」 | ISU四大陸フィギュアスケート選手権2024 男子シングル レビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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FS冒頭のミスが痛かった。4回転サルコーで転倒。続くコンビネーションでは、1本目の4回転トーループ着氷時に両手を氷についてしまい、2本目は1回転を無理やり添えた。その後は最後までほぼクリーンにまとめ上げたからこそ、後悔は小さくなかった。自己ベストには10点以上も及ばず、表彰台からも遠ざかった。

たとえミスや後悔はあろうとも、山本の静かに匂い立つような色香が損なわれることはなかった。FS「エクソジェネシス」の、コレオシークエンスは、スピードに乗ったイーグル&イナバウワーで魅せた。

「演技が全体を通して硬かったので、それがジャンプのミスにつながったのかなと思っています。それにもっと表現したい部分もたくさんあった。今回の悔しい気持ちを持ち帰って、この先につなげていきたいです」

3位にはチャ・ジュンファン(韓国)が入った。すでに2年前の四大陸を制し、昨季の世界選では銀メダルを手にした実力者にとって、今シーズン前半は足の故障で苦しめられてきたからこそ、今大会の成績は復活への大切な一歩となった。

「パフォーマンスには満足しています。怪我からの復活とも言えます。もちろん完全体を取り戻すためにはまだ時間が必要です。今は少しずつプログラムの難度を戻しているところです。とにかくまずは完治して、ハードな練習を重ねて、最終的には自分のベストが出せるよう努力していきます」

復帰途中の国内戦2戦は、4回転SP1本・FS1本とあえて構成を下げて戦ったが、今回はSP1本・FS2本と、一段階難度を戻した。しかもSPでは復帰後初のノーミス&オールレベル4を実現。FSでは冒頭の4回転サルコーを勇壮に決め、4回転トーループはステップアウトこそあったものの、ミスは最小限に抑えた。やはりスピンやステップはすべてレベル4でまとめ、まるで空間を支配するかのような壮大なコレオシークエンスは、全体でトップのGOE加点。FSでは銀色のスモールメダルも勝ち取った。来る世界選手権へ向け、ジュンファンはすでにSP4回転2本・FS3本の練習にも入っているという。

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