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フィギュア スケート コラム 2023年2月8日

絶対的な優勝候補。日本の三浦璃来と木原龍一に今大会、敵はいない。 | ISU四大陸フィギュアスケート選手権2023 ペア プレビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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三浦璃来と木原龍一ペア

三浦璃来と木原龍一ペア

絶対的な優勝候補。2023年四大陸選手権の輝かしい栄光は、日本の三浦璃来と木原龍一にこそふさわしい。

今シーズン、出場した全大会を制してきた。あらゆるプログラムで首位を勝ち取り、SP、FS、トータルのすべてで今季最高得点を誇る。前半戦のクライマックス、グランプリファイナルでは、日本ペアとして史上初の金メダルを手に入れた。丁寧で安定したエレメンツに、揺るぎないコンビネーション。堅固な技術力と爽やかな表現力をバランスよく兼ね備えた2人に、今大会、敵はいない。

3年前、つまりチーム結成シーズンに出場し、8位に終わった四大陸選手権とは、完全に状況が異なる。昨冬の五輪で7位、世界選では銀メダルと、「りくりゅう」は自分たちの居場所を確実に築いてきた。今の三浦&木原組がつかみ取るべきは、初めてのISU国際選手権ゴールドメダルだけ。

2人にとっては2ヶ月ぶりの本番。2019年大会を最後に欠場を続けていた全日本選手権に、飛行機の遅延やロストバゲージが重なり、今季またしても参戦できなかった。試合の感覚を失わぬためにも、3月末に日本で行われる世界選手権に絶好調で乗り込むためにも、この四大陸選手権は三浦&木原組にとって大切なステップとなるはずだ。

世界チャンピオンのアレクサ・シメカ・ケネリム&ブランドン・フレイジャー組が欠場する今大会、開催国アメリカは、全米選手権2位エミリー・チャン&スペンサー・ハウ組に大いに期待をかける。

1年間の四大陸で銀メダルを獲得した2人は、今季はカナダ杯2位で初めてのGP大会表彰台を楽しんだ。NHK杯2位で快挙を繰り返し、GPファイナルにも初進出(6位)。りくりゅうと同じく結成4季節目。この春、2人にとって初めての世界選手権ーースペンサーの母方の母国である日本ーーへと旅立つ前に、母国アメリカのファンの喝采を受けて新たな自信をつかみたい。

実はアメリカには、今大会唯一のペア四大陸優勝経験者がいる。それが5年前のチャンピオン、ダニエル・オシェイであり、今年は組み立てほやほやのエリー・カムと共に大会に滑り込んだ。

結成1年目の初戦国際大会で金メダル、初チャレンジャー大会で銀メダル、初の全米選手権で銅メダルと、オシェイ&カム組(アメリカ)はとてつもないハイスピードで成長を重ねてきた。四大陸選手権は、2人にとってわずか4試合目。しかも経験豊富な31歳オシェイとは異なり、ジュニア時代から通して国際選手権どころかGP大会も経験したことのない18歳のカムにとっては、文字通り初体験の大舞台となる。同ペアの5戦目は、もちろん世界選手権!

またヴァレンティナ・プラザス&マクシミリアーノ・フェルナンデス(アメリカ)は、昨春「シメフレ」組の世界選優勝に刺激され、今季の目標を「四大陸行き」と定めていたという。コロンビア生まれの女性と、ペルー&キューバにルーツを持つ男性との、踊れる「ヒスパニック系」ペア。全米選手権5位に食い込み、見事に目標達成だ。

待ちに待った四大陸メダルのチャンスを逃したくないのが、カナダチャンピオンのディアナ・ステラート&マキシム・デシャン組。女性は別のパートナーと2018年大会で5位入賞を果たしている。男性側は異なる2人のパートナーと8位、9位とひと桁台の経験あり。もちろん現ペアで戦った昨大会は、2人にとって最高位の4位に食い込んだ。

なにより今季のステラート&デシャンは、「夢のようなシーズン」を送ってきた。GPシリーズでアメリカ杯2位、フランス杯優勝、そしてファイナル4位。つまり2000年に女子シングルで世界ジュニア銀メダリストになった翌年に、故障で競技引退し……15年後にペア選手として現役復帰を果たしたステラートが、39歳でGP史上最年長の初メダルをもぎ取ったのだ!「嬉しいサプライズ」は、きっとまだまだ続く。

1年前の四大陸銅メダリストのトレント・ミショーは、昨8月に、元パートナーの引退でカップル解消。そこから大急ぎでシングルスケーターのリア・ペレイラとチームを結成すると、猛ダッシュで四大陸へとやってきた。12月に国際大会でミニマム(と銅メダル)を確保していたおかげで、世界選への切符も手に入れた。一試合一試合進化する2人のコンビネーションが見逃せない。

一方でGPアメリカ杯3位のケリーアン・ローラン&ルカ・エティエ(カナダ)は、正真正銘、ISUシニア国際選手権初体験。1年後に地元のカナダの仏語圏で開催される世界選手権に向けて、最高の経験にしたい。

五輪金メダリストにして、四大陸優勝6回のウェンジン・スイ&ツォン・ハン組が第一線から遠ざかり、さらに怪我によるペン・チェン&ヤン・ジン組の長期欠場が重なって、中国は若きペア2組をアメリカへと送り込む。世界屈指のペア大国の、次世代のチャンピオンレースも、すでに始まっている。

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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