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10月31日からオタワで開催されたスケートカナダ。男子はスケートアメリカに続いてティーンエイジャーの若手がベテラン勢を制した。
SPでトップにたったのは、高さのある4+2のコンビネーションジャンプを成功させ78.05を得たフランスのヤニック・ポンセロだった。3アクセルで片手をついた以外はノーミスだったパトリック・チャンが77.47で続き、4+3の着氷が乱れたライアン・ブラッドリーが72.50で3位。優勝候補だったエヴァン・ライサチェックはコンビネーションジャンプで失敗し、71.40で4位スタートとなった。
フリーはさらなるドラマが待っていた。フリーで1位だったのは、SP7位だったショーン・ソーヤー。2位がライアン・ブラッドリー、3位がチャンだったが、総合では17歳のチャンがSPの貯金でブラッドリーを振り切り、215.45でスケートカナダ初優勝。24歳のブラッドリーが212.75で2位となり、どちらも4位だったライサチェックが総合209.27で3位に上がった。SP1位だったポンセロはフリーで失敗して総合4位、フリー1位のソーヤーは総合5位という、混戦だった。
女子はジョアニー・ロシェットがSP、フリーともに1位を保ち、総合188.89と自己ベストスコアを大幅に更新して優勝。村主章枝はSP2位、フリー3位と好調なシーズンスタートをきって、2年ぶりにGP大会の表彰台に復帰した。米国のアリサ・シスニーが総合3位に入り、優勝候補だった現世界銀メダリストのカロリナ・コストナーはジャンプミスが重なって総合4位に終わった。
田村 明子
盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。
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