ラグビー愛好日記

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このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

2021年06月21日

原わか花選手、オンライン記者会見

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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621日夕方、東京2020オリンピック競技大会ラグビー女子日本代表に内定した原わか花(はら・わかば)選手(21歳)のオンライン合同取材が行われた。元日本代表WTBのトライゲッター大畑大介さんを思い出させる、疾走感のあるランが魅力の選手だ。

「選ばれてすごく嬉しいのですが、東京オリンピックという舞台での日本代表としての誇り、責任、プレッシャーも感じているので、それにしっかり向き合いながら残りの時間を過ごしていきたいです」

616日のセレクションマッチのあと、内定選手の発表があったそうだ。報道陣から選手によって明暗が分かれた発表時の雰囲気について質問が出ると、こう答えた。「私が落ちたとしても、誰が選ばれることになっても、応援できるチームだと感じていました。選ばれた選手だけではなく、これまで関わってきた方々がいてのサクラセブンズなので、そういう人たちの思いも背負って戦っていこうという雰囲気でした」

原選手の心の支えだったというベテランの中村知春選手がメンバー外になってしまったことは、「寂しく、悲しい」と話したが、「自分のお姉ちゃんのように思っているので、知春さんの思いも背負ってプレーしたい」と力強かった。「お姉ちゃんを抱きしめて、知春さんのぶんも頑張ります、と言いました」

原選手は新潟市秋葉区出身で、お父さんは新潟工業高校のラグビー部だった。原選手も新津ラグビースクールでラグビーを始めたが、低学年と中学3年生のわずかしかプレーしておらず、大半の時間は他のスポーツをしていたという。中学2年のときにラグビー熱に火がついて、「東京オリンピックに出る」と宣言して新潟を飛び出し、島根県の強豪・石見智翠館高校に進学。本格的にラグビーをはじめ、慶應義塾大学に進んだ。現在のチームは東京山九フェニックス。

「新幹線娘」と呼ばれるのは、原選手自身が「新幹線が好きで、新幹線のように走りたい」と新幹線愛を公言しているから。「新潟に帰るときはかならず新幹線で帰ります。新幹線は私の心の支えです。自分のプレースタイルに迷ったときに立ち返る場所でもあります。東京オリンピックでは、新幹線の速さ、強さを私の走りで体現して、いろんな方に新幹線の素晴らしさを知っていただけたらいいなと思っています」

セブンズ日本代表としては当落線上だったことについて問われると、「無理なのかと思う時期もありましたが、そういうポジションだったことが自分にはプラスでした。もっと頑張らなきゃいけない、もっと自分を追い込まなきゃいけないと、常に高みを求めることができました」と答えた。

どんな質問にも真正面からポジティブに答える姿勢に感心させられた。「目標は金メダル、個人としてはチームを勢いづけられるプレーがしたいです」。若いサクラセブンズの活躍、期待したい。

高校の大会中止のお知らせ◎日本ラグビーフットボール協会は、2021 7 29 日(木)~8 1 日(日)に開催を予定していた「KOBELCO CUP 2021 17回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会」、「KOBELCO CUP 202111回全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会」の中止を決定した。

大会に出場する合同チームは、各都道府県から選抜された選手がブロックごとに編成されるチームであり、新型コロナウイルス感染症の影響により県境を跨ぐ移動に制限があり、本大会の予選にあたるトライアウトやセレクション等の実施が担保されない状況であること、また複数校の選手によるチーム活動に制限があり、十分な練習が確保できていないこと等を考慮し、開催の中止を決定いたとのこと。

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