ラグビー愛好日記

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このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

2021年04月12日

男子15人制日本代表候補選手52名発表について

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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4月12日、男子15人制日本代表候補選手52名とチームスタッフが発表された。ラグビーワールドカップ(RWC2019日本代表メンバーを軸にしているが、ノンキャップの新人が21名おり、トップリーグのファイナルが終了する523日以降に発表される35名にどんな選手が入ってくるのか楽しみだ。

記者会見に臨んだ藤井雄一郎・日本代表ナショナルチームディレクターの話を要約し、自分なりの見解を加えてまとめると以下のようになる。

このメンバーは2023年のRWCフランス大会でベスト8以上の戦績を上げるための第一次候補メンバー。この中から、626日のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦に向けてのメンバー35名を選び、負傷者などが出た場合は今回の候補選手の中から補充する。選考基準はジェイミー・ジョセフヘッドコーチ、トニー・ブラウンアシスタントコーチが実現したい戦い方ができるかどうか。日本代表、サンウルブズ、トップリーグでのパフォーマンスで選考されている。新しい選手は国際舞台のプレッシャーの中で正確にプレーできる選手かどうかを見極めたい選手達。

日本国籍がなくても日本に3年居住で代表資格を得られるが(来年からは5年居住)、コロナ禍で帰国した選手については日本を離れたとして、3年居住の資格は得られないというのがワールドラグビーの見解。そのため選出できなかった選手もいる。したがって、今回選出されている日本国籍のない選手は3年居住をクリアできる選手達で、ディラン・ライリーは今年の10月に資格ができる。

報道陣からは、なぜ堀江翔太、流大が入っていないのか、という質問があったが、これについては体調、メンタル面でもう少し準備してから代表に参加したいという意向があるとのこと。海外でプレーする姫野和樹、松島幸太朗は日本代表への参加の意志があり、参加する場合は、現在プレーする場所から直接参加する。山沢拓也らトップリーグで活躍する選手で名前のない選手に対する質問もあったが、「彼らが選ばれていないというより、このメンバーが選ばれたということ」という答えがあった。いつの時代もそうだが、代表選考はコーチがどんなチームを作りたいかで決まる。ただ、2023年までこのメンバーで固定されるということではなく、多少の変更はあるだろう。

日本代表は、612日にエコパで強化試合を行い、616日から遠征。ライオンズ戦を終えて帰国後の7月に国内で数試合、秋シーズンも10-11月に国内・国外で5-6試合行う方向で調整中。ただし、もし、調整がつかない場合、ライオンズ戦のあとヨーロッパに残ってそのまま試合を組む可能性もあり。

▼日本代表候補選手&チームスタッフ

https://www.rugby-japan.jp/news/2021/04/12/50735

■ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ コメント 

「最後のスコッド発表から長い時間が経ち、ずっと待っていましたが、これから始まるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズへの挑戦にものすごく胸躍る気持ちです。史上初となるこの対戦は、チームにとって非常に特別な機会となるでしょう。

このスコッド発表が、私たちの準備の第一歩となります。2021年のトップリーグでは、素晴らしいチームパフォーマンスがあちらこちらで見られ、チーム同士の争いはこれまで以上に接戦を極めていて、日本ラグビーの成長にとっては素晴らしいことだと思います。

ラグビーワールドカップ以降、代表から引退したプレーヤーもいれば、個人的な理由で代表選考の対象にならなくなったプレーヤーもいます。これによって、次の選手層にいるプレーヤー達には、全力をぶつけて代表レベルでプレーできることを示すチャンスが与えられます。今回のスコッドは、経験値のあるプレーヤーと今後代表でプレーしていくポテンシャルを持つプレーヤーのバランスがうまく取れています。これからの2年でチームの層を厚くしていく必要があり、今回のスコットランド遠征はそのスタート地点に過ぎません。

トップリーグも終盤に入り、ノックアウト式のプレッシャーの中で最高のラグビーを見せることができるのは誰なのかがわかるでしょう。35名の最終スコッドは、5月の決勝が終わってから発表したいと思います」

■今後のスケジュール

524日:合宿メンバー発表

526日~68日:合宿 (大分県別府市)

612日:強化試合 (エコパスタジアム/静岡県)

616日~:スコットランド遠征

626日:ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦 (BT Murrayfield/スコットランド・エディンバラ)

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