ラグビー愛好日記

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2014/12

S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2014年12月10日

男子セブンズ日本代表について

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

男子セブンズ日本代表は、セブンズワールドシリーズ 2014-2015第2戦(ドバイ)、 第3戦(南アフリカ)参加のため遠征中だ。すでに、第2戦の「ドバイセブンズ」は終了し、男子セブンズ日本代表は、ボウルトーナメント準々決勝でアメリカに惜敗し、シールド準決勝でカナダにも敗れて大会を終えた。火曜日、JSPORTSで放送したハイライト番組の解説をしたのだが、参加選手の奮闘とは裏腹に、世界のセブンズの強化スピードに日本がついていけていない状況は明らかだった。

言われ続けてきたことだし、当たり前すぎるのだが、メンバーを固定してシリーズに参加し続けなければ白星をあげることは難しいと改めて痛感した。全大会に参加するはずだった選手の相次ぐ負傷があり(橋野皓介、豊島翔平、小澤大、渡邊昌紀、ロマノ・レメキ)、現状は致し方ない面はあるが、オリンピック予選が行われる予定の来秋まではセブンズ日本代表は15人制ではプレーしない、というスタイルで強化しないかぎり、オリンピック出場すら危ういと感じた。桑水流、坂井のベテランはいいプレーをしていたし、羽野一志の奮闘は目立った。コアメンバーに選ばれている選手に力があるのは確かだ。コアメンバーに関しては、15人制主体の日本ラグビーとはいえ、15人制と行き来することなく、これから1年は7人制に特化したトレーニングをしなければアジア予選突破に間に合わない気がする。そうすべきだ。

ドバイ大会では、南アフリカが優勝したのだが、ニュージーランドが準決勝で南アフリカに完敗し、3位決定戦でもフィジーに敗れた。ゴールドコースト大会は5位、今回は4位と振るわない。若い選手のミスも多く、果たしてどこまで巻き返せるのか心配になる戦いぶりだった。一方で、南アフリカはパワフルな選手とスピードランナーのバランスがよく、ディフェンスも堅実だった。15人制の代表とはまったく違う顔ぶれで、体格も強豪国の中では小さい。南アフリカに学ぶところは多い。来週の南アフリカ大会も楽しみだ。日本戦、各トーナメント決勝、カップトーナメント全試合がJSPORTS(12月16日)で放送される。

■ドバイ大会の日本代表結果
◇12月5日(金)
<プールB>
日本代表●0-36○ニュージーランド
日本代表●12-38○サモア
日本代表●0-47○スコットランド
◇12月6日(土)順位決定トーナメント
<ボウル準々決勝>
日本代表●12-14○アメリカ
<シールド準決勝>
日本代表●14-29○カナダ

■大会登録番号
1.桑水流裕策、2.後藤駿弥、3.副島亀里、4.中野裕太、5.鶴ケ﨑好昭、6.三木亮平、7.坂井克行◎、8.吉田大樹、9.百武優雅、10.羽野一志、11.鈴木貴士、12.首藤甲子郎

  • Line