ラグビー愛好日記

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2013/12

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2013年12月24日

ラグマガ2014・2月号

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

まもなく、全国高校大会が始まるが、12月26日〜28日には、横浜で、U20(20歳以下)世代の有望な人材発掘・育成プロジェクト「TIDシニアキャンプ」第8回合宿が行われる。高校3年、大学1、2年生が主体だ。2019年に向けてこの世代の強化が待ったなしである。

Cover_20142

25日がラグビーマガジン2月号の発売日(地域によって遅れるところもあり)。今回は、高校大会全チームを紹介した「第93回全国高校大会完全ガイド」が付録についている。本誌のほうが盛りだくさんの内容だ。「高校物語」では、京都の桂(初出場)、埼玉の浦和(54年ぶり出場)、香川県の坂出一(初出場)のルポがある。どれも面白い。

Hanazono_cover

巻頭のインタビューは、サントリーサンゴリアス入りした松島幸太朗選手。サントリーを選んだ理由もある。「食事はこっち(サントリー)のほうがバランスがとれている」などのコメントもあるが、南アフリカの若手の育成の話しは興味深い。「解体心書」は、クレイグ・ウィング(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)。オーストラリアで13人制のラグビーリーグでプレーしていたころのことも詳しく書かれている。神戸の良いところは、「余暇の選択肢がたくさんある。すぐ近くに浜辺もあるし、鳥取、白浜、サーフィンが出来るところもあちこちにある。近くに山もある。車で1時間も飛ばせば京都にも行ける…」。なるほど外国人の皆さんに人気があるのは当然かも。

巻末カラーの最初には特別対談で、スーダン、東北での支援活動などを行う医師の川原尚行さんと、日本代表の廣瀬俊朗キャプテンが語り合っている。この内容は、ぜひ多くの人に読んでもらいたいものだ。廣瀬選手が、ものすごく刺激を受けている感じが伝わってくる。

高校物語の浦和高校の小林監督のコメントに、予選を突破した時、各地の監督さんから連絡があったことについて、こうある。「モチベーションが上がった、ウチもあきらめずにがんばるよ、というようなことを言ってもらえた」。桂高校の杉本監督はこう言っている。「京都、大阪、兵庫の若い先生たち。諦めているんじゃないか。絶対(花園に)行けますよ」。苦労して、長年あきらめずに戦ってきた人の言葉は説得力がある。コーチが諦めたら、終わりなのだから。

  • Line