ラグビー愛好日記

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2011/09

S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2011年09月17日

豪州対アイルランド結果ほか

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

文中でオーストラリア対アイルランド戦の試合内容、結果に触れますので、録画で見る方はご注意を。

Hami1

17日の朝、オークランドに戻った。道中、ラグビーグラウンドで子供たちが試合するところや、羊や牛が放牧されているニュージーランドらしい風景をたくさん見ることができた。上は友人が泊まったファームの写真。これぞNZ。ついでに、下はハミルトンの街で見つけたクレーンゲーム。ユニオン、リーグ、ネットボールと、ボールがたくさん入っていた。ワールドカップのラグビーボールも。

201109171

201109172

土曜日は、オークランドのイーデンパークでオーストラリア代表ワラビーズ対アイルランド代表の解説だった。好カードとあって、街中には、黄色と緑のジャージをまとったたくさんのサポーターの姿が。試合前から、ものすごい大歓声。オーストラリアとアイルランドのサポーターが競うあうように国歌をうたい、声援を送る。何やら起りそうな気配。

立ち上がりからアイルランドの気迫はすさまじかった。オーストラリアが誇るSHゲニア、SOクーパーを自由にさせず、FBビールに大幅ゲインされても懸命に戻った。特にゲニアを捕まえたときはボールごと抱えて、モールパイルアップを勝ち取り、マイボールスクラムを多くしたのは見事だった。スクラムの勝利だなぁ。マン・オブ・ザ・マッチは、PRヒーリー。

201109174

オーストラリアは、HOモーアを直前の怪我で欠いたことでラインアウトのスローイングがぶれ、オープンサイドFLポーコックも不在でジャッカルもほとんどできなかった。そして、後半なかばからのチャンスは攻め急ぎ、最後のゴール前のPGも狙わずに攻め、6点差にしてボーナス点を取ることもしなかった。若さが出た感じだ。「ビッグヒットを受けた。これがW杯だ」と、ロビー・ディーンズ監督は淡々と語った。

アイルランドはW杯ではオーストラリアと5度目の対戦にして初めて勝ったことになる。試合後のオドリスコル主将は、「サポーターの声援が力になった。パブで見ている人たちが乾杯できるような試合ができてうれしい」とコメント。

201109173

終了後のアイルランドサポーターはお祭り騒ぎ。めちゃくちゃ盛り上がっていた。アイルランドは難敵イタリア戦を残しており、どうなるかわからないが、もしオーストラリアが2位通過の場合は、プールDの1位との準々決勝になる。それは南アフリカになる可能性が大だ。南半球3強国が、決勝トーナメントの片側の山に全部入ってしまうかもしれない。

アイルランドが起こした波乱が他にも広がっていけば、かつてなく盛り上がるW杯になるのだが、果たして。

プチお答えします◎コメント欄で国代表の資格についてご質問ありました。IRBのルールでは以下のようになっています。つまり、国籍のことは問われません。日本で出生していれば、海外に住んでいても代表になれます。
【国の代表チームでプレーする資格】
プレーヤーは、以下の条件を満たす一国の協会のシニアの15人制代表チーム、そのすぐ下のシニアの15人制代表チーム、または、シニアの7人制代表チームのみで、プレーすることができる。
(a) 当該国で出生している、または、
(b) 両親、祖父母の1人が当該国で出生している、または、
(c) プレーする時点の直前の36カ月間継続して当該国を居住地としていた。

  • Line