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【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。
山中亮平選手のドーピング違反の件、8月10日、国際ラグビーボード(IRB)から処分内容が公表された。育毛剤を口ひげ生育促進のために使用したことは認められたのだが、処分を軽減する理由にはならなかった。2008年のU20世界大会で本人がIRBの講習会を受けており、この薬物については知っていなければならなかった。処分内容は以下の通り。
山中選手のコメントもその後に記したい。なお、山中選手は神戸製鋼コベルコスティーラーズに退部届を出し、受理された。今後は、神戸製鋼の社員として社業に専念するという。2年間は、日本だけでなく、世界でも、ラグビーに関する活動には参加できない(練習、指導も不可)。日本代表のドクターも選手に使用薬品やサプリメントの提出をさせていたが、そこにも提出がなかったようだ。トップアスリートは禁止薬物については、細心の注意を払わなければいけないということだし、日本協会でもこれまでさまざまなドーピングの講習会を行っているが、より細部にわたって注意を喚起することが求められる。
1.国際ラグビーボード(IRB)による制裁の種類および内容等
対象:山中亮平選手
違反の種類:IRBドーピング防止規則違反
ドーピング検査による検体からの禁止物質
「メチルテストステロン及び/又はメタンドリオール(男性化ステロイド)」の検出
内容:2年間の資格停止処分
期間:2011年4月28日※〜2013年4月27日(同日を含む)
※当該プレーヤーが違反を疑われる通知を受け、暫定的資格停止処分を科せられた日付
2.財団法人 日本ラグビーフットボール協会の対応
規律委員会を開催し、IRBの決定内容を受け入れ、これを適用するものとした。
日本ラグビー協会矢部達三専務理事のコメント
「このたび、ドーピング防止規則違反によって日本代表選手が資格停止処分となったことは、まことに残念な結果です。本件に関しましては、IRBによって最終的な処分が決定しており、内容については、選手本人及び我々日本ラグビー協会におきましても厳粛に受け止めてまいりますとともに、今後、より一層の指導徹底を行なっていく所存です」
■山中亮平氏 コメント
「私の不注意から、ラグビーファンの皆様、関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます 。2年間資格停止という厳しい処分を受けましたが、これを真摯に受け止めて、この期間を耐え 、元気にグラウンド戻ってきたいと考えています」