ラグビー愛好日記

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2011/04

S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2011年04月13日

サニックス&激闘史&プチお答え

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

福岡サニックスブルースから、2011年度新体制のお知らせ。藤井雄一郎監督は変わらず、キャプテン=永下安武、副キャプテン=小野晃征、FWリーダー=杉浦敬宏、BKリーダー=濱里周作がそれぞれ発表された。

15

水曜日は、日本ラグビー激闘史の発売日だった。通算15号は、神戸製鋼V7が表紙。井沢航が率いた大東文化大の6年ぶりの学生日本一。そしてヒーローは平尾誠二さんだ。目次を開くと、創部11年目にして関西社会人Aリーグを初めて制したワールドの選手達が。賞状を持っているのは、ポール・マッガーンと松尾勝博、これ懐かしいなぁ。

高校ラグビーは、相模台工業の連覇達成。相模台のキャプテンは、難波英樹である。この当時の高校ラグビー界のスーパースターだ。細かく読んでいくと、相模台工業高校でラグビー部に所属しながら、年齢制限で試合に出られなかったベトナム人のトラン・タン・ロン君を。優勝後に胴上げした記事もある。あったなぁ。

プチお答えします◎コメント欄に「ラグビーでよく、フォワード(FW)の人たちが縦に突っ込んでいってるのですが、あれは何の意味があるのでしょうか?」との質問がありました。ご指摘の通り、バックス(BK)にパスを出したほうがトライになるケースなのに、FW選手がタテに行ってトライチャンスを潰すことはあります。
 しかし、多くの場合はFWがタテに走ることによってBKの走るスペースを広げているのです。15人制のラグビーでは、15人が横に広がって網を張るようにディフェンスすると、攻撃側は突破が難しくなります。ラグビーは原則として前にパスができないので、目の前が空いているように見えても、ただ横にパスを回しているだけだと、ディフェンスラインに囲まれてしまいます。そこで、FWがタテに走ることでディフェンスを複数集め、BKが走るスペースを作るのです。あるいは、そのまま網を破ることができれば、他のディフェンダーはオフサイドの位置に追い込まれ、タックルすることができません。そうなれば、BKはやすやすとトライをとることができます。
 グラウンドの真ん中でタテ突破を繰り返し、ディフェンダーが真ん中に集まってくれば、大きく外側にボールを展開。逆に、大きく左右にボールを動かしておいて、ディフェンスラインを横に広げておいて、パワフルな選手をタテに走り込ませる。タテとヨコをうまく組み合わせてディフェンスを破るのが、攻撃の基本的なスタイルです。

  • Line