ラグビー愛好日記

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2010/01

S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

試合レポート 2010年01月24日

TLプレーオフ・セミ結果

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

日曜日は東大阪市の近鉄花園ラグビー場でJSPORTSの解説だった。最後まで手に汗握る熱戦だったのだが、試合後、三洋電機WTB三宅選手の言葉が印象的だった。「4点差に迫られたとき、これ、プレーオフやなって実感しました。それまでは強いトヨタ自動車と戦っていたんですけど、あの瞬間、プレーオフやって」。レギュラーシーズンの13節とはまったく違う雰囲気がプレーオフにはあるということなのだろう。

快晴の花園ラグビー場は13:00の気温が8.5度。風も静かで絶好のコンディションだった。リーグ1位通過の三洋電機ワイルドナイツに対し、トヨタ自動車ヴェルブリッツは、キックオフ直後から激しいコンタクトプレーで攻めたて、接戦を予感させる健闘を見せる。ブレイクダウン周辺で反則を繰り返す三洋に対し、SOアイイが着実にPGを重ねて、25分までに9-3とリード。しかし、レイトチャージの反則から三洋FB田邉にPGを決められると、次第に流れが悪くなった。前半終了間際には、三洋FL劉に中央に飛び込まれ、13-9と逆転を許す。

後半は三洋がLOアイブスのトライで20-9とし主導権を握るが、トヨタもSOアイイ、CTB山内が目を見張るスピードで防御ラインを破るなど反撃。23分にはゴール前のモールを押し込んでインゴールに入ったがTMO(テレビマッチオフィシャル=ビデオレフリー)の判定で認められず。決勝点は26分、三洋のハイパントをトヨタがこぼしたところで、CTB霜村がボールを確保し、ボールはSH田中からWTB北川へ。北川が快足を飛ばして、25-9とする。

勝負あったかに見えたが、トヨタがここから怒濤の反撃。CTB難波がPKからの速攻でWTB久住のトライを引き出すと、36分、途中出場のSO馬場が三洋のミスボールを拾って約60mの独走、難波がボールをつなぎ、菊谷の好走からFBに入っていたアイイのトライを生む。4点差に迫り、その後もトヨタが懸命にボールをつないだが、及ばなかった。

「後半はボールを大きく動かすラグビーができたのだが」とトヨタの石井監督。麻田キャプテンは「反則と単純なミスが勝敗を分けました。スクラムがあそこまで圧力を受けるのは予想外。展開が難しくなりました」と語り、もっともっとボールを動かして攻めたかったと唇を噛んだ。その言葉通り、ブレイクダウンでは互角以上に戦い、チャンスも作っていただけに、スクラムの劣勢で起点からいいボールが出ず、攻撃選択でキックが多くなってしまっていたのは残念だった。

勝った三洋の霜村キャプテンは、「スクラムでプレッシャーをかけたのは予定通りです。でも、狙った攻撃は全然できませんでした。トヨタのブレイクダウンは強く、みんなで『もうひと仕事しよう』とずっと声をかけ合っていました。決勝に行けるチャンスをつかめたのは良かったです」と冷静に振り返った。苦しい試合ではあったが、得点チャンスに全員が集中してトライを取りきる強さは存分に見せつけていた。

苦しい勝利に感情が昂ぶったのか、飯島監督は興奮気味だった。「決勝では私たちの力をすべて出して、ベストゲームをしたい。必ず勝ちます」

そして、その相手は昨年の決勝戦で敗れた東芝ブレイブルーパスということになった。サントリーではなかったことに驚く選手が多かったが、予想している選手もいたようで、この日応援に駆けつけたオーストラリア代表監督ロビー・ディーンズさんも「東芝が勝つのでは?」と話していたことを飯島監督が明かしていた。

◎プレーオフ・セミファイナル結果
三洋電機○25-21●トヨタ自動車(前半13-9)
サントリー●24-35○東芝(前半21-7)

◎第17回全国クラブ大会決勝結果
六甲ファイティングブル○38-15●駒場WMM(前半19-3)

セミファイナルの結果を受けて、日本選手権の組み合わせが発表になった。今年からワイルドカードが実施されたことで、トップリーグ上位が下位と当たるように組み合わせられる。1回戦ではリーグ2位のサントリー対NEC(10位)、リーグ4位のトヨタ対神戸製鋼(5位)となる。勝ったチームは、2回戦で帝京大対六甲ファイティングブルの勝者、東海大対トップチャレンジ1位の勝者とそれぞれ対戦。プレーオフの優勝、準優勝チームはシードされ、準決勝からの登場となるが、プレーオフとは同じ組み合わせにならないようにする決まりがあるため、サントリーの山に三洋電機、トヨタ自動車の山に東芝が入ることになった。

  • Line