ラグビー愛好日記

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2009/11

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2009年11月23日

出版記念ライブ大阪

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

日曜日の夜は、大阪北浜のラグビー普及促進居酒屋「ラグビー部マーラー」で『ラグビー愛好日記3』出版記念トークライブを開催した。ゲストは地元・近鉄ライナーズの大西将太郎選手、高忠伸選手。2人は2学年違いで、忠伸選手の兄の彰伸さんと大西選手は啓光学園で同期でプレーした。「まさか弟とも一緒にプレーするとは思わなかったです」

店内いっぱいの約40名のお客さんは、大半が近鉄ライナーズのサポーターとあって、二人の話に相づちを打ったり、突っ込みを入れたり、和気あいあいとしたトークライブになった。大西選手のファンで東京から来ていらっしゃる方もいて、この熱さに感動。

Osaka1

その大西選手、ライブ前には本のページをぱらぱらとめくり、箕内選手の章を読みながら、「箕内さん、メール送ってるのに全然返信してくれへんなぁ」。ライブでもこの話が出たのだが、箕内選手のことを「殿」と呼んでいるそうで、「試合中に、殿!と呼ぶと、殿って言うな!って怒るんです(笑)」

近鉄になぜ入ったのか問いかけると、「今里さん(部長兼GM)と、子供の頃から知り合いで、ずっと声をかけてもらっていました。裏切ってばかりだったのに、帰ってこいよって言われて」と、自宅から最も近いチームに入る要因になったエピソードを明かしてくれた。もちろん、近鉄の強化が上昇カーブを描いていることも魅力だったし、ピーター・スローンさんの存在もある。それは高選手にとっても同じだったようだ。

高選手は、お客さんからの質問タイムで、「スタンドオフはやりたくないですか?」と問われて、「それ、ときどき言ってくれる人がいるんですけど、僕はスタンドオフ向きじゃないと思う」と否定。でも、フルバックのポジションで状況判断のいいプレーをする高選手なら、と思うのは当然。大西選手も、「めちゃくちゃ適性あると思いますよ。僕がスタンドオフで密集に巻き込まれたりしたときは、高にスタンドオフの位置に入ってほしいのに、外のほうにいることが多いんですよね」とお客さんの声に同意していた。

Osaka2

対面(トイメン)にして嫌な選手は?と問われると、大西選手が「ヤマハのワイサキ・ソトゥトゥですね。早い、強い、なんでもできる」と答え、高選手は「僕は対面というより、スタンドオフ、センターとの勝負なのですが、将太郎さんがトータル的になんでもできるので、やっかいでしたね」と先輩を持ち上げていた。

本の中に登場する山賀選手と大西選手は選抜チームで韓国に遠征したことがあるらしく、「韓国に負けてしまったんですけど、それより印象に残っているのは、山賀さんが余興の道具を仕込んで持ってきていたことですね」と、山賀選手のエンターテイナーっぷりがいかに強烈かも紹介。

最後は近鉄ライナーズのジャージやボールをプレゼント。「後半戦もトップ4入りに向けて頑張ります」と二人が話すと大きな拍手。怪我のトンプソン主将もなんとか後半戦に間に合うようで、前半戦の最後のNECに逆転勝ちした勢いをそのまま後半戦に生かす意気込みを語った。そういえば、あの最後の決勝ゴールを蹴った大西選手の、ちょうど後ろあたりの客席にお母さんがいて、外すと許されない視線を送っていたのだとか。「それが一番怖かったみたいですよ」(高選手)

高選手はこういうトークイベントは初めてだったみたいなのだが、冷静なプレー通りの誠実な話しっぷり。好感度アップだろう。近鉄ファン以外の方もいたのだが、「きょうの話を聞いていたら、後半戦は近鉄を応援したくなりました」と話していた。

ご来場いただいたラグビーファンのみなさん、ゲストお2人、そして出演を快諾してご協力いただいた近鉄ライナーズのみなさんに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

Osaka3

追記◎会場には、林敏之さんも駆けつけてくださった。終わってから関西大学ラグビーのある選手の話をしていたら、急に林さんがその選手のお父さんに電話。旧知の間柄らしいのだけど、汗、出ました。何度かトークイベントをしている立売堀のミームカフェさんからもお花をいただきました。ありがとうございました。来週末は、博多でのトークイベントになります。ゲストは、花園出場を決めたばかりの東福岡高校ラグビー部の谷崎監督。高校ラグビーのこと、教育のこと、たっぷりうかがいたいと思います。

  • Line