ラグビー愛好日記

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このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2009年10月27日

ブレディスローカップまで4日

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
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オールブラックスとワラビーズの来日以来、両チームの記者会見が連日行われている。27日には両チームの合同l記者会見が国立競技場で開催されるなど、身体が3つくらいほしい感じになっている。27日は、まずオールブラックスのディフェンスコーチ、ウェイン・スミスさん(元オールブラックスSO)にホテルで話しを聞き、合同記者会見に向かった。

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国立競技場の大会議室での会見は、オールブラックスからリッチー・マコウ主将、コンラッド・スミス選手、ワラビーズからロッキー・エルソム主将、タタフ・ポロタナウ選手が出席して行われた。

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31日のブレディスローカップについて、エルソム主将はこう言った。
「両チームともいいプレーヤーが揃っています。お互いに尊敬し合う者同士、激しい戦いをお見せできると思います」

マコウ主将は続けて次のように補足した。「強豪国のテストマッチがどんなものなのか、ラグビーとはどんなスポーツなのか、トップレベルのラグビーがいかにプレーされているのか、みなさんにお見せするのも我々の役目だと思っています」

スミス選手とポロタナウ選手にコメントがなかったので司会者が振ると、ポロタナウ選手が「すみません。英語は分かりません。よろしくお願いします」と日本語で挨拶。この選手、実は元日本代表、三洋電機で活躍したホポイ・タイオネさんの甥にあたるらしい。日本語も勉強しているみたいだった。

僕はこの会見を早々に引き上げて渋谷に向かった。アディダスパフォーマンスセンターでのトークイベントの司会をするためである。まずは控え室でゲストのサッカー日本代表監督岡田武史さんに挨拶し、ラグビーへの関心についていろいろ質問。岡田さんは大阪の天王寺高校出身で、その頃は体育でラグビーをしており、校内での対抗戦もあったのだとか。「花形スタンドオフだったんですよ」とのこと。プレースキックも完璧だったみたいだ。「僕はメガネかけてなかったら、ラグビーやってたよ」とも。

神戸製鋼の平尾総監督やサントリーの清宮克幸監督とも親交が深く、1999年ワールドカップのアジア予選を応援に行ったこともあり、けっこうラグビーをご覧になっているみたいだった。10月31日も観戦予定。「これって、サッカーで言うと、ブラジルとスペインが日本で試合してくれるような豪華さなんだろうね」と楽しみにされているようだった。

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イベントは、オールブラックスの到着が遅れたので予定から30分後れの5時半くらいから行われたが、約170名のお客さんが店内を埋めていた。報道陣も多く、サッカー担当の方も多かったようだ。オールブラックスのミルス・ムリアイナ、ダン・カーター、キアラン・リードの三選手が登場するとフラッシュの嵐。僕がリード選手に、「調子はどうですか?」と問うと、「ぼちぼちでんなぁ」と大阪弁で返してくれて、つかみはOK。あとは、ラグビーとサッカーの共通点を探していろんな話をした。カーター選手が話しているときのお客さんのハートマークの視線は、見ていて微笑ましかった。

岡田監督が激しく反応したのが南アフリカの話。オールブラックスは毎年のように南アフリカに遠征して試合をしているので、何かサッカーの代表チームにアドバイスをしてもらおうと考えていたのだが、岡田さんが高地にいかに順応するかについて質問すると、ムリアイナ選手が、「ケープタウンで少し身体を慣らして、ジョハネスバーグには2日前に入ります」と具体的な説明。横にいた岡田監督がマイクそっちのけで英語で質問するなど、盛り上がっていた。

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最後はオールブラックスの各選手から31日の試合に向けてPRがあり、岡田監督はサッカーのニュージーランド代表もワールドカップ予選を突破する可能性があることを紹介し、「お互いにいい成績が残せれば」と締めくくった。そして互いのジャージ交換。「オールブラックスのジャージもらえるの?それ、嬉しいな」(岡田監督)

あり得ない顔ぶれの中にいて僕も楽しかった。それにしても朝からジェットコースターに乗っているみたいな一日だった。ふと浮かぶのは、岡田さん、僕のラグビー話もよく聞いてくれて、優しい人だったなぁ。ダン・カーター、かっこよかったなぁ。リードが意外に可愛い顔していたなぁ。お客さんの熱気、凄かったなぁ。そんな素朴な感想。さあ、水曜日も都内を走り回ろう。

追記◎ワラビーズの先発予定メンバーが発表になった。いまコンディションのいい選手を選んだ結果とのこと。オールブラックスは、28日の発表。

◆オーストラリア代表ワラビーズ出場予定メンバー
1ベン・ロビンソン、2タタフ・ポロタ=ナウ、3ベンジャミン・アレクサンダー、4ジェームス・ホーウィル、5マーク・チザム、6ロッキー・エルソム(主将)、7デーヴィッド・ポーコック、8ウィクリフ・パールー、9ウィル・ゲニア、10マット・ギタウ、11ディグビー・イオアネ、12ベーリック・バーンズ(副将)、13ライアン・クロス、14ピーター・ハインズ、15アダム・アシュリークーパー、16スティーブン・モーア、17マット・ダニング、18ディーン・マム、19ジョージ・スミス、20ルーク・バージェス、21ドルー・ミッチェル、22ジェームズ・オコナー

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